日時: |
2005-02-08 11:00 - |
場所: |
研究本館2階220号室 |
会議名: |
Matrix Model and Time-like Linear Dilaton Matter |
連絡先: |
丹後 |
講演者: |
高柳 匡 氏 (Harvard Univ.) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
二次元弦理論は、それと双対のC=1行列模型による記述を用いることで非摂動的に厳密に計算できる貴重な弦理論の模型である。例えば、通常の弦理論では現在でも困難である、時間に依存する閉弦の背景の解析も行列模型を使うことで具体的に計算することができる。本セミナーでは、この無限に存在する時間に依存する背景のなかでも、一つのパラメーターによって特徴づけられる特別に性質の良い背景が存在することを説明したい。この場合には、弦理論でも行列理論でも計算が可能で両者の記述が一致することを示すことができる。またローレンツ変換を施すと、これらの背景は、時間方向にlinear-dilatonが入ったC<1非臨界弦とみなすことができる。閉弦のタキオン凝縮の過程を記述すると考えられている、time-like Liouville理論に関しても行列模型を用いて、新しい知見が得られる。さらに、時間方向をコンパクト化した場合を考え、それと等価な、Calabi-Yau多様体上の位相的弦理論についても議論したい。
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