日時: |
2010-05-17 16:00 - |
場所: |
研究本館3階322室 |
会議名: |
生物系における非自明な量子効果ー不規則系におけるエネルギー輸送と量子逆Zeno効果ー |
連絡先: |
佐々木、tsasaki AT post.kek.jp |
講演者: |
藤井啓祐 (京都大学) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
近年、実験技術のめざましい向上に伴って、 生物系において量子コヒーレンスが観測されるようになった。 それに基づいて、生物系を量子系(量子開放系) として解析する試みが行われるようになりつつある。 従来、生物系のような孤立系からはほど遠いような系では 外界との相互作用によって生じるデコヒーレンスのため 量子コヒーレンスを観測するのは難しいと考えられていた。 しかし、光合成系のような不規則性がある系では デコヒーレンスと量子コヒーレンスがうまく協調し エネルギーが高い効率で輸送されることが明らかになりつつある。 本セミナーでは、生物系(光合成系、渡り鳥の磁気受容など)における量子効果に 関して最近行われている研究について紹介し、 その後、私が光合成系を対象として行った研究について議論する。
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