日時: |
2011-02-22 17:00 - 18:00 |
場所: |
研究本館1階 会議室1 |
会議名: |
Inverse scattering problems in quantum graphs and periphery of Hadamard conjecture |
連絡先: |
tsasaski post.kek.jp |
講演者: |
全 卓樹 (高知工科大学) |
アブストラクト: |
(ABSTRACT)量子グラフの理論は可解でかつ非自明なな量子論で、量子素子設計への応用も視野に入るため、最近欧州を中心に多くの研究の対象となって来た。本講演では量子グラフの素粒子ともいうべき「スケール不変型n次星形グラフ」の取り上げ、これの逆散乱問題が可解であってエルミートかつユニタリー行列の対角化に帰着することを示し、その物理的帰結を考える。いま散乱確率が外線の交換に対して対称な「等透過グラフ」を考えて、そこで可能な散乱確率の範囲を限定しようとすると、それは「アダマール予想」を一般化した問題を扱うことに相当する。グラフの逆散乱がこの世紀の難問へのアプローチにいかなる示唆を与えるかを論ずる。
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