理論セミナー

日時: 2011-10-24 14:00 - 15:00
場所: 研究本館 3階 セミナー室322
会議名: 電磁プローブによる重イオン衝突の研究
連絡先: 丹治 直人、tanji-AT-post.kek.jp
講演者: 坂口 貴男 氏  (Brookhaven National Laboratory)
講演言語: 日本語
URL: http://research.kek.jp/group/www-theory/schedule.html
アブストラクト: 2000年よりRHICで始まった重イオン衝突の実験においては、これまで生成量が小さかったために困難であった、ハード過程を利用した研究が可能となった。衝突でできた高温高密度物質と、ハード過程で散乱されたパートンの相互作用によって起きた、高横運動量ハドロンの収量の抑制は、この研究手法における大きな成果の一つであるが、その解釈を決定的にしたのが、衝突初期の情報をそのまま持ち出す単光子の測定である。 単光子は衝突初期から、系がハドロン化するまでに、連続的に放射されるため、重イオン衝突を系統的に研究する、最適のプローブである。 本講演では、重イオン衝突における単光子測定の歴史と、その測定手法、そしてRHICにおける最新の測定結果を紹介する。

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