日時: |
2012-11-28 15:00 - 16:00 |
場所: |
研究本館1階会議室1 |
会議名: |
超対称性のないゲージ理論における S-duality とカラーの閉じ込め |
連絡先: |
柴 正太郎、sshiba-AT-post.kek.jp |
講演者: |
杉本 茂樹 教授 (カブリ数物連携宇宙研究機構) |
講演言語: |
日本語 |
URL: |
http://theory-center.kek.jp/theory/archives/s_c/seminar |
アブストラクト: |
Type IIB 弦理論において orientifold と D-brane を組み合わせることで超対称性のないゲージ理論を実現し、弦理論の S-duality を用いてその性質を探ることを試みる。考える理論(電気的理論)のゲージ群は USp(2n) で、それと双対な理論(磁気的理論)はタキオン場を含む SO(2n) 理論となる。特に n=1 の場合、電気的理論は低エネルギーで SU(2) Yang-Mills 理論となり、その双対な記述が得られることになる。電気的理論はカラーの閉じ込めやフェルミオン対の凝縮による対称性の自発的破れが起こると考えられている理論で、これらの性質を S-duality と弦理論の知識を使って理解する試みを紹介したい。ただし、S-duality を用いても完全に理論が解ける訳ではないので、議論の一部に speculation が入ることをお許し願いたい。 |