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公開講座
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last update:07/10/10  
平成19年 高エネルギー加速器研究機構 公開講座
テーマ:『質量−加速器−タンパク質』

講義内容及びテーマ

※ 一部講師が変更になりました。ご了承下さい。

 
「謎のヒッグス粒子はもうすぐ発見されるか」
高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 教授 近藤 敬比古  
   
物質は6つのクォークと6つのレプトンから出来ています。それらの間には3種類の力が働いて色々な物ができています。標準モデル理論によれば、クォークなどの重さはヒッグス場が作り出していると言われています。そのためヒッグス粒子が存在すると考えられていますが、まだ発見されていません。謎のヒッグス粒子を探すため、東京の山手線ほどの大きさのLHC加速器がまもなくスイスで完成します。この加速器を使って質量の起源が解明出来るのか?全世界の素粒子物理学者が固唾を飲んで待ち望んでいる現状を紹介します。
 

 
「質量が生まれるしくみ」
高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授  橋本 省二  
   
物質には質量がある。そんな当り前に思えることでも、なぜそうなの? と考えるとわからなくなってきます。でも実は、素粒子の世界にまでさかのぼるとその答えが見えてきます。もともと質量ゼロだった素粒子が、ある仕組みを通じて質量をもつようになったと考えるのです。その仕組みは、二段構えで質量を生み出します。一段目のキーワードはヒッグス機構、二段目は量子色力学です。ヒッグス機構はLHC加速器が追い求める最大のテーマなのに対して、量子色力学はスーパーコンピュータを使ったシミュレーションで研究することができます。この講演では、質量生成のしくみがどのように理解されてきたのかを紹介します。
 

 
「燃料電池材料やタンパク質が作るナノ構造−中性子で観るナノの世界−」
高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 教授 池田 進  
   
燃料電池材料から生命物質に至る機能発現物質は人間の現代生活の豊かさに直接関係します。機能発現物質の研究現場では、常に、多くの研究者が各種の手法で機能の原因解明を進め、さらに機能の高度化や機能を制御する方法の発見を探っています。マクロに現れ利用される物質の機能も基本的には“ナノの世界”で発現しており、“ナノの世界”を探ることを得意とする中性子もまた、機能の原因解明を進める研究の有力な手段となっています。中性子で観る”ナノの世界”の研究現場、特に、燃料電池やアルツハイマー病・パーキンソン病の原因タンパク質の研究現場を中心に紹介します。
 

 
「加速器の歴史と物理学の進展」
高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 教授 横谷 馨  
   
光学顕微鏡の限界より微細な物を見るには、高エネルギーに加速された電子や陽子などの粒子が必要です。現代物理学の発展は、自然放射能の利用に始まり衝突型加速器に至る粒子を加速する装置、つまり加速器の発展に支えられてきました。この講演では、過去100年ほどの間に加速器に関わる技術がどのように進歩してきたか、それによって物理学がどのように変ってきたか、今後数十年の間にどのような加速器が作られると予想されるか、などについてお話しします。
 

 

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