KEK TOP >> 日本語ページ >> 機構長からの緊急メッセージ
March 15, 12:00, 2011
機構長 鈴木 厚人
職員及び、共同研究者の皆さまに今回の大震災への対応について申し上げます。まずは、未曾有の規模の震災によって被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
機構のつくば、東海キャンパスにおいては、職員、共同研究者ともに人的被害がありませんでした。また、地震発生とともに加速器や実験装置は運転を停止し、周辺への影響はありませんでした。
つくばキャンパス内の建屋、補助基盤設備、加速器、各種実験装置には、既に大小種々の被害状況が確認されています。今後さらに詳しい調査・点検を実施し、安全を第一にできるだけ早く復旧作業に取り掛かかれるよう努めます。一方、東海キャンパスでは津波の被害はありませんでしたが、これまで津波に対する警戒等によりJ-PARCサイトへの立ち入りは禁止されています。しかし、避難時に職員が見た建物とその周辺の様子から、被害が予想される箇所があります。今週から、詳しい調査を実施する予定です。
現時点では被害を受けた電力受電設備の一部が回復して、最低限の活動を維持するに必要な電力量が確保されています。また、井水は破損した貯槽の一部を応急措置してトイレの一部が使用できるようになりました。上水道は現在のところ使用できません。危険のため立ち入りが禁止されている建物がありますので、十分注意してください。
ネットワークの復旧が進み、機構のメールとWEBサイト、http://www.kek.jpの運用が始まりました。しかし、ご存じのように、地震の影響で東日本における電力需給が極めて逼迫した状況であるため、KEKにおいても厳しい電力使用制限を行いますので、ご協力をお願いします。また、これまで確認されている範囲でも、研究基盤の復旧や加速器運転再開に向けての作業は長期間にわたることが予想されます。まずは研究基盤の復旧を最重要課題として作業を進めて参りますので、皆さんのご理解とご協力をお願いします。
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