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高エネルギー加速器研究機構(KEK)

2011年3月17日
高エネルギー加速器研究機構

つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について

高エネルギー加速器研究機構は国立環境研究所の協力を得て、2011年3月15日から3月16日にかけて、つくば市における空気中の放射性物質の種類と濃度の測定を別表のように2回実施しました。

採取条件

  1. 採取場所:国立環境研究所敷地内
  2. ハイボリュウムエアサンプラー:毎分600ℓで空気を吸引採取
  3. 使用ろ紙:石英繊維ろ紙および活性炭ろ紙の2段組で捕集
  4. 採取期間中の環境放射線レベル:0.1から0.3マイクロシーベルト/時で推移
  5. ろ紙の測定:高エネルギー加速器研究機構設置の高分解能Ge 検出器を使用

検出結果

検出された主要な核種はヨウ素131(半減期8.02日)、テルル132(半減期3.204日)およびその娘核種のヨウ素132(半減期2.295時間)であり、その他の極微量の核種の存在は確認されていない。

引き続き測定を継続し、データを公表していきます。

第1表 第1回採取試料の検出核種及び濃度(Bq/cm3※1

採取期間:2011年3月15日 14:39—17:34
採取空気量:105立米

核種ヨウ素131テルル132※2
ガラスフィルター2.1×10-52.0×10-5
活性炭フィルター8.7×10-64.1×10-8
合計3.0×10-52.0×10-5

第2表 第2回採取試料の検出核種及び濃度(Bq/cm3※1

採取期間:2011年3月15日 17:48—3月16日8:48
採取空気量:540立米

核種ヨウ素131テルル132※2
ガラスフィルター1.5×10-54.9×10-6
活性炭フィルター5.8×10-65.8×10-9
合計2.1×10-54.9×10-6

※1 1Bq/cm3(1立方cmあたり1ベクレル):1ベクレルは1秒間に1回の割合で放射性崩壊がおこることを意味する。

※2 ヨウ素132はテルル132の娘核種であり、この測定に含まれる。



【連絡先】 KEK広報室 TEL:029-879-6047
mailto:proffice@kek.jp

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