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2011年4月5日
高エネルギー加速器研究機構
つくば市にある高エネルギー加速器研究機構は国立環境研究所と、つくば市における空気中濃度の測定を実施しています。今回は3月25日から4月1日にかけて行った第11回から第15回の測定結果を報告します。それ以前の測定結果については第4報をご覧ください。
ろ紙の測定は、高エネルギー加速器研究機構設置の高分解能Ge 検出器を用いた。表1から表5に測定結果を示す。表1から表3は各1日間、表4および表5は各2日間捕集したものである。3月28日までは放射性物質は減少し、主要核種はヨウ素—131となった。しかし、29日になると放射性物質は微増し、全放射性物質に占めるセシウムの放射性同位体(134および137)の比率が増加している。
4月1日以降、エアサンプラーの設置場所を国立環境研究所2階ベランダから、屋上に移動させた。データ採取の条件が変化したため、それ以降のデータは次回にまとめて報告する。
高エネルギー加速器研究機構は引き続き測定を継続し、正確なデータの公表に努めていきます。
採取期間:2011年3月25日10:58—3月26日10:22
採取空気量:844立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素-131 | 5.7×10-7 |
テルル-132 | 3.1×10-9 |
セシウム-134 | 9.3×10-9 |
セシウム-136 | 検出せず |
セシウム-137 | 10.0×10-9 |
テルル-129m | 検出せず |
ヨウ素-133 | 検出せず |
テクネチウム-99m | 検出せず |
採取期間:2011年3月26日10:29—3月27日11:03
採取空気量:884立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素-131 | 1.1×10-7 |
テルル-132 | 6.6×10-10 |
セシウム-134 | 1.6×10-9 |
セシウム-136 | 検出せず |
セシウム-137 | 1.6×10-9 |
テルル-129m | 検出せず |
ヨウ素-133 | 検出せず |
テクネチウム-99m | 検出せず |
採取期間:2011年3月27日11:23—3月28日10:48
採取空気量:850立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素-131 | 1.0×10-7 |
テルル-132 | 3.9×10-10 |
セシウム-134 | 6.3×10-10 |
セシウム-136 | 検出せず |
セシウム-137 | 5.2×10-10 |
テルル-129m | 検出せず |
ヨウ素-133 | 検出せず |
テクネチウム-99m | 検出せず |
採取期間:2011年3月28日10:59—3月30日10:10
採取空気量:1698立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素-131 | 5.7×10-7 |
テルル-132 | 1.7×10-8 |
セシウム-134 | 2.5×10-7 |
セシウム-136 | 1.2×10-8 |
セシウム-137 | 2.3×10-7 |
テルル-129m | 5.3×10-8 |
ヨウ素-133 | 検出せず |
テクネチウム-99m | 1.2×10-8 |
テクネチウム—99m はモリブデン—99から生成しており放射平衡に達している。
以上の他、バリウム—140、ランタン—140等が検出されている。
採取期間:2011年3月30日10:17—4月1日10:10
採取空気量:1723立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素-131 | 2.2×10-7 |
テルル-132 | 6.9×10-9 |
セシウム-134 | 1.3×10-7 |
セシウム-136 | 6.1×10-9 |
セシウム-137 | 1.2×10-7 |
テルル-129m | 3.3×10-8 |
ヨウ素-133 | 検出せず |
テクネチウム-99m | 7.7×10-9 |
テクネチウム—99m はモリブデン—99から生成しており放射平衡に達している。
以上の他、バリウム—140、ランタン—140等が検出されている。
※1 1Bq/cm3(1立方cmあたり1ベクレル):1ベクレルは1秒間に1回の割合で放射性崩壊がおこることを意味する。
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