格子QCD
格子QCDグループでは、量子色力学(QCD)を中心とする非摂動的な場の理論を数値的な手法で研究しています。格子QCDは、文字通りQCDを4次元の格子上に定義するものです。これによって本来は無限個の自由度をもつ場の理論を有限自由度の理論に制限し、数値計算ができるようにします。場の理論を定義する経路積分を直接数値的に計算することで、ファインマンルールを使う通常の摂動計算によらない計算が可能になります。低エネルギーQCDでの粒子の質量はもちろん、QCD真空の性質や粒粒子の反応などを研究しています。