女性研究者支援

  ・教育研究職員(教員・博士・その他研究員)

  ・事務系職員

 

 技術系職員(教員・研究支援系技術職員)

素粒子原子核研究所 ハドロンファシリティグループ


 私はエンジニアとして働く2児の母です。現在、茨城県東海村にあるJ-PARC実験施設の百数十台の常伝導電磁石の設計から運転までを行っています。
 今まで仕事をしてきて嬉しかったことは、巨大加速器とその実験施設の建設に立ち会えたことです。私たちは、建設前から設置される装置の設計、実機に向けてのR&Dから始まり、電磁石の設計、製作、設置、運転までを一通りやりました。まさにこの建設中に、私は2人の子供を出産しました。産休の3か月半の後、復帰し、子供2人とも0歳2か月から近所の保育園に通いました。
 子供がまだ小さいころは子育てに比重をおき、授乳休暇を使ってほぼ完全母乳で育てることができ、さらに、短時間勤務や残業なしで仕事と子育ての両立をしてきました。大変なことも多々ありましたが、この時期が一番充実していた日々だと思います。
 もう二人とも小学生になりましたので、最近は、仕事に比重を置いています。仕事で帰宅は遅くなりますが、休日は、家族で色々なところへ出かけています。
 私の職場は世界的研究を行っている共同利用の研究施設です。その研究を支える技術者には、幅広い分野の技術が必要で、常に学ぶことばかりです。
 子供たちも私の仕事に興味を持ってくれて、将来の夢の候補になっており、母としてもうれしい限りです。女性は、時期によって結婚、妊娠、出産、育児等々色々なステージがあると思いますが、各ステージで、周囲の協力を得ながら、仕事を続けていけるというのは、それだけでも、女性にとって働き易い環境だと思います。意欲のあるみなさんをお待ちしています。 (2017年4月6日) 

物質構造科学研究所 放射光科学第二研究系


 「研究所の女性技術職員」と聞くと、「女性」ということから試薬の整理などの軽作業がまず思い浮かぶかもしれません。もちろんそういった作業もありますが、実際は男性と変わらない業務を行っています(もちろん力仕事はお任せすることもあります)。私は放射光ビームラインの建設と維持管理業務に携わっており、PF実験ホールの中での現場作業が主です。建設では実験装置まで放射光を導くための機器の設置や測量を行いました。学生時代は生物学を専攻していたため、はじめは物理学の専門用語だけでなく簡単な工具の名前すらわかりませんでした。不安を覚えた日々もありましたが、研修プログラムへの参加や現場作業での経験を通して少しずつ知識と技術を身につけてきました。最近では設計図面の読み描きや振動測定など、主体的に仕事に参加しています。自分の手でゼロから何かを作り出す面白さは、技術職員の魅力だと思います。
 私生活では2年前に結婚し、来月から産休と育休を続けて取得する予定です。女性職員が少ないため前例は多くなく、職場で最初に妊娠を打ち明けるときには緊張しました。上司をはじめとした周りの先輩方が業務の引継ぎや復帰時期に関する相談を優しく聞いてくださり、心配は杞憂に終わりました。他部署の産休・育休経験者を紹介していただいたり、自身の経験談をお話ししてくださったりと、とても心強いです。復帰後は「うまく仕事に合流できるのか」「育児との両立はできるのか」など不安も多くありますが、また一から出直す気持ちで努力し、今の職場で貢献していきたいと思います。 (2017年8月4日)

素粒子原子核研究所 ハドロンファシリティグループ


  一次陽子ビームグループに所属している技術職員です。現在、私は陽子ビームの大強度化に向けた準備として、陽子ビームを輸送する真空ラインをつなぐための装置や実験で用いる素粒子を生成するための標的装置の開発などを行っています。
 技術職員が設計、製作を行うのは当たり前ですが、それを実際の現場に設置するという作業も行います。私は実験室での作業が好きなので、普段から男性達と一緒になって現場で力仕事をしています。そこでは女子ならではの細心な作業を心掛けています。 ここは女性でも男性と変わらず同じように現場に出て働ける環境です。言い換えると、女性でも自分で何でもやらなければなりません。でもさすがに20,30kgの物を運ぶ時には男手を借りますが、気軽に手伝ってくれる優しい人達がたくさんいます。
 仕事と私生活のメリハリもしっかりしているので、私は仕事が終わってからテニスに力を注いでいます。
 有休も取得しやすく、家庭と仕事の両立も問題もなく出来ています。周りの先輩達も家庭を大事にする人達が多く、私も家庭を大切にしながらこれからも研究所で働いていきます。(2017年4月6日)

加速器研究施設


 加速器第五研究系(電子陽電子入射器)加速管グループに所属している、技術職員です。
加速管グループでは入射器の加速管周りのことはなんでもやります。 加速管、軌道やサイズを制御するための電磁石、真空、精密架台…、私はその中でも主に機器のアライメントに携わっています。  ビームは設計された軌道中心を通らないとその質は劣化してしまいます。 SuperKEKBのための電子陽電子入射器は全長約600mにおよび、数百台からなる加速管や電磁石をレーザートラッカーという測定器を用いて精度0.1mm以下で並べていきます。加速器という巨大な施設は、こういった緻密な技術によって支えられています。 最近は電磁石の冷却水系統やビームダクトの設計なども任されるようになってきました。 このようにこの職場では幅広い仕事ができる反面、たくさんの知識が必要になってきます。学生時代は全く違う分野の勉強をしていたので、周りに教えてもらいながら少しずつ勉強している最中です。  このような職場ですが、女性だからという理由で仕事の上で困っていることは全くありません。あえて挙げるなら、テニスの女子団体戦のチームの人数がギリギリで困ります。テニスは初心者でしたが、豊富な経験の方に教えてもらいながら練習をしています。テニスを通して他部署の知り合いも増えました。仕事においても、スポーツにおいても、一緒に頑張っていける方、お待ちしております。

 

 

 

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