学校で加速器を作っちゃおう!
目次
AxeLatoon #
これまでの加速器科学分野のワークショップといえば、 大型加速器実験のデータ解析などの情報処理演習がほとんどでした。 実際に加速器を設計・製作したり、自分でデータを測定したりできる形式のものはほぼありません。
このプロジェクトでは、学生みずからが設計・製作をおこなうことで、 加速器をより深く理解し、また加速器製作に必要な関連分野の知識と その組み合わせ方を学べるワークショップの樹立を目指しています。
それぞれの学校で製作した加速器はKEKや理研の一般公開などで展示したり、 成果報告したりする機会を設ける予定です。
次世代の加速器研究者の育成 #
加速器は基礎科学から応用にいたるさまざまな分野の研究基盤として利用されています。 近年は産業・医療といった広い分野への応用もますます増加しています。
一方で、加速器施設を担う研究者の高齢化などの問題が顕著になってきており、 その後継者や、加速器科学の将来を担う優秀な技術・研究者の育成・発掘が喫緊の課題となっています。
本プロジェクトでは、総研大生や高専生と一緒に小型加速器を自作することで、 加速器科学は、さまざまな分野の最先端技術を結集した総合科学です。
活動計画 #
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Step1
2020
モデルケースを確立する
高専の学生が自らの手で加速器を製作し、全国に展開するためのモデルケースを作ります。 そのために、すでに茨城高専と小山高専の教員にも参加してもらっており、 シミュレーションなどによる加速器設計に着手しています。
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Step2
202x
全国の高専で加速器制作を実施する
モデルケースをベースにワークショップを展開し、全国の高専で加速器製作を行うことを目指しています。 全国に40か所ある大型加速器施設のスタッフが各高専のメンターとして協力できる体制をつくり、 地域社会に根差した学校教育と相補的な教育の場を提供します。 そのために、全国の加速器施設をまとめる大学加速器連携協議会と議論を進めています。
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Step3
202x
加速器コンテストを開催する
加速器コンテストを開催します。 KEK加速器科学イノベーション推進室の主催事業として確立し、次世代の加速器の担う若手研究者を育成・発掘します。 加速器は加速空洞を製作するための機械加⼯技術や材料科学、⾼周波制御・回路技術、 安定運転に必要不可⽋な冷却⽔や空調技術などさまざまな技術からなる総合科学であり、 加速器分野からさまざまな分野へのキャリアパスも開けます。
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