量子マルチビーム共創拠点(MB-LINQ)計画は、VUV小型高輝度放射光源、高強度陽電子源、高次高調波レーザーなど、最先端の量子ビームを有機的に活用して、極限的な量子現象を理解することで、物質・生命の多様な機能の根源の解明を目指します。
本計画は、物質・生命の複雑で動的な “ありのまま” の状態を計測するため、相補的な情報の得られる量子ビームの順次利用から同時利用への転換を先導し、計測手法や研究分野の融合による新領域の開拓を推進します。さらに、将来的には超伝導ライナックを整備することで、連続波自由電子レーザーを含む量子ビームの利用研究はもちろん、加速器や検出器に関連する技術開発や次世代半導体リソグラフィ研究を通じた社会貢献も計画しています。
MB-LINQ計画は、2020年に始まった放射光学術基盤ネットワークの取り組みを発展させ、KEKの加速器技術を基盤として、人材育成と技術開発を担う量子ビーム学術施設の機能を結集(MB-LINQ内で協働)するものです。
MB-LINQ : 元々は、Multi quantum-Beam facility with superconducting LINac for material-Quantum-life sciencesの略、マルチビーム・リンクと読み、複数の量子ビームを接続するリンク(LINK)と研究者が集い研究を滑走させるリンク(RINK)をイメージ、最後のQは量子(Quantum)を意味する、として命名しました。現在は、超伝導ライナックによる連続波自由電子レーザーを除く部分を先行整備する計画としているため、Multi quantum-Beam LINked facility for material-Quantum-life sciencesの略としています。なお、本事業の日本語名称を量子マルチビーム共創拠点、英語名称をMulti quantum-beam linked co-creation centerとしています。