荷電粒子をほとんど光速まで加速させる装置。単に加速器と呼ぶこともある。 大型の加速器は、素粒子や原子核物理などの基礎科学の研究に使われることが多いため、あまり身近に感じられないかもしれないが、 最近では粒子線がん治療などに小型の加速器が使われている。

加速の原理

電荷には の2種類があり、同じ種類の電荷は反発し、異なる種類の電荷は引きつけ合う。 荷電粒子の加速には、後者の性質を利用する。

静電加速

静電場は時間による電場の変化がない電場のこと。 静電場の対となるのは交流電場と呼び、これについては後述するが、 静電場は乾電池、交流電場は家庭用コンセントから供給される電場だとイメージすればよい。

静電加速とは 静電場 を使って粒子を加速する方法である。 加速の原理そのものなので、加速の様子が分かりやすいが、大きなエネルギーにするには、より大きな装置が必要となることが想像できる。

高周波加速