中間子や陽子などのハドロンに関する実験を行っています。 ハドロンはクォーク2個または3個から成る複合粒子ですが、その質量はもとのクォークの数百倍になっています。 この現象や、量子色力学の持つカイラル対称性が真空中で自発的に破れる現象と関係し、宇宙の初期などの高温あるいは高密度の環境では、ハドロンの質量は更に変化すると考えられています。 自由空間とは密度の異なる原子核中の環境でハドロン質量がどうなるのかを調べるため、高運動量(High-p)ビームラインと精密な大型検出器群の建設が進められています。
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