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七夕講演会「宇宙誕生のメッセージ〜時空を超えてやってくる波〜」の参加者を募集 7月1日につくばエキスポセンターで開催
2018年5月31日
KEK素粒子原子核研究所と(公財)つくば科学万博記念財団は、7月1日、七夕の日にちなんだ「七夕講演会」を、つくばエキスポセンターで開催します。この講演会は、宇宙の研究について興味を持ってもらおうと、素粒子原子核研究所のCMB実験グループ(代表、羽澄昌史教授)や理論センターの宇宙物理理論グループが中心となり、2011年から開催しているもので、今回で8回目となります。今回のテーマは、話題の「重力波」を取り上げ、「宇宙誕生のメッセージ〜時空を超えてやってくる波〜」としました。みなさん奮ってご参加ください。
日本天文学会が主催し、全国各地で同時に天文や宇宙の講演会を実施する「全国同時七夕講演会2018」にも登録しています。
今年は6月1日から公開が始まるプラネタリウムのオリジナル番組「はるか彼方より、時空を超えて〜ノーベル物理学賞の大発見 重力波〜」をヒントに、その紹介や視聴前の準備にもなる講演会を企画しました。
宇宙が生まれたのは138億年前というはるか昔のことです。
誕生したばかりの宇宙は、泡のように小さく、そこから急激なインフレーション(大膨張)を起こし、ビッグバン(火の玉)と呼ばれる状態から少しずつ冷えるに従い、原子が合成され、星や銀河、私たちの太陽系が生まれました。そして今なおどんどん大きくなっている、と聞いたことがあるでしょうか。
こうした宇宙の歴史は、物理学や天文学などの研究者が、たくさんの理論的な研究や天体観測、物理実験などを重ね、解き明かしてきたものですが、いまなお多くの謎が残っています。
講演会では最初に、理論センター博士研究員の寺田隆広先生が「宇宙はどんな風に生まれたの?」と題し、私たちの宇宙について、理論的な研究と実験、観測によって現在までにわかったことを報告します。それに引き続き、総合研究大学院大学博士課程の高取沙悠理先生が「宇宙のはじまりをどうやって探るの?」と題し、インフレーションの証拠である原始重力波の痕跡を見つけるため、南米チリで進行中の実験について報告します。小学校高学年であれば分かるよう、やさしい言葉で説明してくれますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
ご希望の方は、つくばエキスポセンターのホームページから、お申し込みできます(受け付けは6月1日から)。講演会は無料ですが、参加にはエキスポセンターの入館料(大人410円、4歳から高校生210円)が別途必要です。