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【Belle II 実験】Belle II 測定器のエンドヨークが閉じられ、Phase II 運転の準備整う
2018年2月14日
Belle II 測定器の表裏両面にある鉄製扉「エンドヨーク」を閉じる作業が2月13日から2日間かけ、KEKつくばキャンパスの筑波実験棟で行われました。これで衝突実験を含むPhase II 運転に向けたBelle II 測定器の準備が、ほぼ全て整ったことになります。
SuperKEKB加速器では、電子、陽電子の衝突でできたB中間子が崩壊して出来る粒子を識別し、どんな反応が起きていたかを知ることで、新物理の証拠を探し出そうとしています。このため、Belle II 測定器では内部に磁場を作り、電荷を持つ粒子の軌跡の曲がり方を精密に観察しています。
エンドヨークは、測定器内に磁場を閉じ込め、同時にミュー粒子、K0L中間子を検出する仕組みを内蔵した検出器で、1枚が重さ約200トン、表と裏2枚ずつでおよそ計800トンにもなり、計1400トンのBelle II 測定器の中で最も重い部品です。これまで内部にある他の検出器の設置や調整のため、エンドヨークは開放されて来ましたが、SuperKEKB加速器のPhase II 運転の開始を間近に控え、閉じられることになりました。
14日午後には、20人ほどの作業員や研究者が、筑波実験棟・地下4階の測定器の周囲に集まり、エンドヨークの下部に取り付けられた二箇所のハンドルを回して扉をゆっくりと動かし、13日に半分閉められた扉を、完全に閉める作業を開始。地下1階の回廊から、国内外の研究者や一般の見学者が見守るなか、30分ほどかけて扉が完全に閉められました。