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【BelleⅡ測定器】ビーム衝突点用超伝導磁石(QCS)の抜き取り作業完了

BelleⅡ測定器の中心部に両側から差し込まれた、SuperKEKB加速器のビーム衝突用超伝導磁石(QCS)2台の抜き取り作業が9月7日午前、KEK筑波実験棟の地下4階で行われました。

QCSは、陽電子ビームと電子ビームを強力な電磁石により、縦方向にそれぞれ48ナノメートル、68ナノートルまで絞り込み、ビームの衝突性能(ルミノシティ)を、現在も世界最高記録を持つKEKB加速器のさらに40倍まで向上させるための要となる装置です。加速器研究施設のSuperKEKB加速器グループが設計し、今春のBelleⅡ測定器のロールイン後に測定器内に差し込まれ、磁場の発生など所定の性能が出るのを確認していました。QCSの抜き取りは、現在調整中のARICH検出器をBelleⅡ測定器に設置するためで、検出器の設置後に再び挿入される予定です。

作業はこの日の午前10時から、加速器グループとBelleグループの約20人で行われ、両側から一台ずつレール上を引かれ、計30分かけて慎重に抜き取られました。

作業の最中、常総市立五箇小学校4年の児童ら15人が見学に訪れ、珍しい作業の様子を地下1階の通路から見学していました。児童たちは「ピカピカしていてきれいだね」「ダイヤモンドみたい」など口々に感想を語り、はしゃぎながら作業を見守っていました。

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