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質量はどのように生まれるのか

質量はどのように生まれるのか (ブルーバックス) (新書)


著 者:橋本 省二
出版社:講談社ブルーバックス
1,092円(税込)
対象:高校生(一般)


内容:
動かしにくさを表す「質量」。日常の世界では当たり前の質量が、実は素粒子の世界ではまだ完全に解けていない大きな謎となっている。素粒子の質量は生まれなければならない。しかも、電子とクォークでは、その仕掛けも異なっている。電子にはヒッグス場という仕掛けが関係していることに対して、クォークにはさらに「カイラル対称性の破れ」という2段階の仕掛けが必要なのだ。橋本准教授らの理論グループは、スーパーコンピューターを駆使してその仕掛けを数値的に実証した。橋本准教授は平易な表現に心を配りつつ、ごまかすことなく正面から解説に挑戦しており、その試みは見事に成功している。その軽妙な文体をも楽しんでいただきたい。

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