書籍紹介コーナー

  
KEKで行われている研究をより良く理解頂くために、参考となる書籍をご紹介します。
  

放射光が解き明かす驚異のナノ世界

放射光が解き明かす驚異のナノ世界
-魔法の光が拓く物質世界の可能性-


編集:日本放射光学会
出版社:講談社
1,029円(税込)
対象:高校生〜一般

ナノ世界がわかれば物質世界の未来が変わる
加速器を使って作られる極端に波長が短く高輝度の光=放射光を使えば、これまで見ることのできなかったナノ世界の物質の振る舞いがわかり、金の磁石、鉄の超伝導、人工光合成、創薬といった新しい物質の開発に大きな威力を発揮する。魔法の光がまったく新しい物質世界の可能性を拓く。


消えた反物質

消えた反物質 (ブルーバックス) (新書)
—素粒子物理が解く宇宙進化の謎—


著 者:小林 誠
出版社:講談社ブルーバックス
出版日:1997年6月20日
861円(税込)
ノーベル賞受賞者自らが語る「CP対称性の破れ」の原理の決定版。素粒子研究は高いエネルギーから眺めた自然の詳細な地図づくりであるという観点から書かれた素粒子理論の解説書です。これからの地図つくり(素粒子物理学)の指針も説かれています。


ご冗談でしょう、ファインマンさん

ご冗談でしょう、ファインマンさん(上下巻)


著 者:R. P. ファインマン/訳:大貫 昌子
出版社:岩波現代文庫
出版日:平成12年1月14日
各1,155円(税込)
朝永振一郎博士、J.S.シュウィンガー博士とともに1965年のノーベル物理学賞を授賞した天才物理学者R.P.ファインマン博士の子供時代からマンハッタン計画やカリフォルニア工科大学の教授として活躍するまでの奇想天外な話題に満ちた人生をユーモアあふれる語り口で綴ったエッセイ。


質量はどのように生まれるのか

質量はどのように生まれるのか (ブルーバックス) (新書)


著 者:橋本省二
出版社:株式会社 講談社
出版日:平成22年4月20日
1,092円(税込)
カイラル対称性の破れからクォークの質量が生まれることを数値計算で実証した素粒子原子核研究所理論センターの橋本准教授による素粒子物理学解説の決定本。南部博士の「自発的対称性の破れ」を理解したい方にお勧めの一冊。


科学技術Xの謎

科学技術Xの謎
天文・医療・文化財 あらゆるものの姿をあらわす X線にせまる


編 著:塩瀬隆之・元木環・水町衣里・戸田健太郎
出版社:株式会社 化学同人
出版日:平成22年4月28日
1,890円(税込)
空港での手荷物検査やレントゲンなど、身近で使われているにもかかわらず、どこか正体不明の科学技術、X線。本書では、ふだん見ることのできない貴重なX線写真を集め、X線の性質、開発の歴史、最新研究への応用例など、X線のヒミツをわかりやすく解明していきます。


入門 構造生物学

入門 構造生物学
—放射光X線と中性子で最新の生命現象を読み解く—


編 集:加藤 龍一
出版社:共立出版株式会社
出版日:平成22年4月25日
3,990円(税込)
構造解析の基本的な理論から放射光ビームラインについての記述が約半分、残り半分は最新の構造解析結果に基づいた各生物分野の教科書