KEKB(Bファクトリー)加速器の輝度が1 x 1033cm-2s-1を達成



 KEKにおけるBファクトリー加速器は、昨年の5月24日以降、BELLE実験のために運転されている。この間、輝度(ルミノシティといい、ビーム衝突の強度を示すパラメーター)を上げるべく調整を積み重ねてきたところ、今年2月17日、輝度の中間的な目標である1 x 1033cm-2s-1を超える1.03 x 1033cm-2s-1を達成し、さらに2月27日には1.09 x 1033cm-2s-1に達した。一日あたりの積分ルミノシティ(ルミノシティを1日分足し合わせたもの)の最高は48.5/pbであり、実験開始から現在(2月28日)までに1000/pbを蓄積した。なお、/pbとは、1036cm-2のことであり、1 x 1033cm-2s-1のルミノシティを1000秒蓄積した量に相当する。KEKBは今後7月末まで運転され、夏期の保守期間にはいり、10月に運転を再開する予定である。

 右の図は、昨年5月の実験開始からの電子リング(HER)と陽電子リング(LER)のビーム電流、そしてルミノシティの履歴を示す。

ビーム電流とルミノシティーの履歴

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