BELLE測定器 ビ−ム衝突点へロ−ルイン


  昨年末の組立終了後最終調整を行ってきたBELLE測定器が、5月1日すべてのチェックを終えビ−ム衝突点へロ−ルイン(測定器システム全体がその土台ごと、組立エリアからビ−ム実験エリアへ移動すること)を行った。測定器システムの総重量はおよそ1,500トン。実験室床に設けられた鋼鉄製レ−ルの上を、油圧駆動装置を使って自走する。大勢の職員、共同研究者、報道陣が見守る中、毎分50センチの速度で、電子陽電子ビ−ム衝突点までの13メ−トルの距離を約30分かけ静々と移動した。
  
  ロ−ルイン後は、加速器のビ−ムパイプ(ビ−ムは高真空に保たれたパイプの中で加速・衝突させられる。)の接続、ビ−ム収束用超伝導電磁石の設置などの準備作業の後、5月25日より加速器ビ−ムの調整が再開、その後「CP対称性の破れ」の謎解明のための本格実験がいよいよ開始される予定である。



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