Bファクトリ−とは、素粒子の世界での粒子、反粒子の対称性(CP不変性)について研究するための大型加速器施設です。1994年から建設が開始され、今年度の完成を目指しています。加速器は、電子ビ−ムを8GeV、陽電子ビ−ムを3.5
GeV に加速し、ビ−ム同士を正面衝突させる衝突型加速器です。周長3kmのビ−ムラインに沿って、全部で1600台の電磁石を配置し、2つのビ−ムを加速、蓄積するためには、高い精度での設置が必要です。この8月末、すべての電磁石の設置を終えました。
今は、3kmの円周上に、ビームを通すためのビームパイプを設置する作業に取りかかっています。同時に、電磁石への電源ケ−ブルや制御のためのケ−ブル設置を行っています。下の写真は、加速器トンネルの内部(地下10m)と8月21日に、最後の電磁石を取り付ける作業を菅原機構長が行っているところです。
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1998