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KEKの出前授業「KEKキャラバン」、本格始動

2010年12月2日

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高校生向けに行われたキャラバンで、超伝導実験の実演中のKEK職員。宙に浮く超伝導体が、ジェットコースターのように滑る様子に歓声が上がった。

KEKでは「お届けします、科学に夢中」をキャッチフレーズとする、学校、各種団体等へ研究者や職員を講師として派遣するプロジェクト「KEKキャラバン」を実施しています。このキャラバンはいわゆる出前授業で、加速器を用いた素粒子や物質・生命などの研究や、その研究を支える仕事を紹介します。

職員全員が母校へ

このプロジェクトは、KEKの鈴木厚人機構長が年頭挨拶中に語った「--- もっと国民に接近し、草の根的な努力が重要であると考えます。全国津々浦々への出前授業、4機構及び総研大で年数回各地で講演会の開催、KEKに関する本 の出版等に全力を尽くすつもりです。---」という言葉を実現する取組のひとつとして始まりました。KEKキャラバンの特徴は、基本コンセプトとして、KEK職員全員が母校(中学校と高校)に戻り、KEKを伝えることを目標にしている点です。KEKの職員は約700名いますので、原理的に日本全国の1400か所にKEKを伝えることができます。

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国立科学博物館で開催した小学生向け「霧箱教室」には、3日間で150名が参加。肉眼で見える放射線に夢中になる子どもたち。

「キャラバン」の活動内容は多岐にわたるものです。例えば、総合的な学習の時間や各教科の発展・応用授業の講師として、あるいは代打授業の講師として、KEKの職員を派遣することができます。また、学校の先生向け研究会や研修会等の講師や、日曜親子教室など、学校の児童・生徒とその保護者向けの体験授業を実施することも可能です。もちろん、KEK職員の母校だけでなく、日本全国、どこの学校にも職員を派遣します。

また、地域の社会教育施設などで開催される、自治体等が主催するプログラムの講師や、市民講座の講師としてお呼びいただくこともできますし、イベント等での講演者・パネリスト、科学イベントのワークショップや地域の子どもを対象とした学習会などの講師、サイエンスカフェの講師としてもご活用いただけます。これまでの実施実績はこちらをご覧下さい。

日本全国を巡回

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デザイン専攻の女子大生向けに行われたキャラバンの授業。講師の持参した数式を書いたエプロンに人気が集中した。

「KEKキャラバン」というプログラムの名前は機構内で行った公募から決まりました。講師が学校に伺う、ということで「ちわ~、加速器です」といったアイデアや、なかには「押し売り授業」と言った案も。最終的に「日本全国を巡回したい」という思いを込めて「KEKキャラバン」という名称が選ばれました。

「何をやってもらえるんだろう?」「KEKが何をやっているかよくわからないし・・」と思われるかもしれません。授業内容の例を、こちらに掲載しておりますので参考にして下さい。 ご相談に応じ、最適な講師の選定やモデルプランをご提案しますので、まずは広報室普及グループ: KEKキャラバン係(電話:029-879-6247 e-mail:caravan@ml.post.kek.jp)までご連絡下さい。

詳しくはhttp://caravan.kek.jp/をご覧ください。


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詳しくは こちら をご覧ください。


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