スーパーカミオカンデで検出された人工ニュートリノ起因による108個のニュートリノ事象のうち、ミュー粒子1個だけが生成され、ニュートリノエネルギーを計算できる56個の事象から得られたエネルギー分布。
青い線は、ニュートリノ振動が無い時に期待される分布(ただし分布の形の違いのみを見るため期待値は全観測数に規格化してある)。赤い線は、ニュートリノ振動を仮定して、データに最も良く合うようにニュートリノ振動のパラメータを決めたときのエネルギー分布。このパラメータは大気ニュートリノ振動のパラメータと良く一致している。赤線は低エネルギーで明らかに振動的に変化している。 | K2K実験で得られたニュートリノ振動のパラメータ(質量の2乗の差と混合角)領域横軸が混合の程度、縦軸が質量差を表す。緑色の曲線の内側が、K2K実験の結果から90%信頼度で許されるパラメータの存在領域を示す。黒色の曲線の内側はスーパーカミオカンデによる大気ニュートリノ観測で得られた結果を示す。
K2K実験の結果は、スーパーカミオカンデによる大気ニュートリノ観測で得られた結果と良く一致していることが分かる。今後更に前置検出器によって生成直後のニュートリノビームの理解の精度を向上することによって、パラメータ決定精度を向上させる。 |