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>LHC加速器の安全性
last update:08/09/17
LHC加速器で行われる実験の安全性について
スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機関(CERN)に建設した大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider:LHC)では、9月10日から周長27kmの円形の加速器に4500億電子ボルト(0.45TeV)の陽子ビームを入射し、加速器の調整を開始しました。
LHCではこの後約2ヶ月をかけて、ビームの加速試験と衝突の調整を行い、年内には10兆電子ボルト(10TeV)での陽子ビーム同士の衝突実験を開始します。これは従来の加速器で行われた実験の5倍の衝突エネルギーとなります。
この実験では、宇宙のビッグバンの1兆分の1秒後の超高エネルギー状態を実験室内で再現し、物質に質量が生まれる仕組みを担うヒッグス粒子や、宇宙の暗黒物質の候補とされる超対称性粒子の発見などを目指しています。
LHCの実験では極小のブラックホールが生成される可能性が理論的予測の一つとして指摘されています。ブラックホールがLHCで生成される可能性そのものは極めて低いと考えられますが、仮にブラックホールが現実に生成されたと仮定した場合の安全性については、世界中の研究者によって評価検証されており、LHCにおける実験は安全であると報告されています。
安全性検証の概要については以下のページをご覧ください。
LHCの安全性について
(The safety of the LHC(英語)の和訳)
The safety of the LHC(英語)
独立した研究者による異なる観点からの安全性検証について
CERN reiterates safety of LHC on eve of first beam(英語)
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