2010年8月31日
J-PARC施設公開が8月28日(土)に行われました。これは日本原子力研究開発機構(JAEA)東海研究開発センターの施設見学会・実験教室とあわせてKEK・JAEA共同事業で毎年開催されているもので、全体で約3,800名の来場者がありました。
見学者は普段立ち入ることのできないリニアック、3GeVシンクロトロン、50GeVシンクロトロン、ハドロン実験施設、物質・生命科学実験施設、ニュートリノ実験施設などの加速器や実験施設において、研究者の詳しい説明に熱心に耳を傾けていました。
物質・生命科学実験施設では実験に用いられる装置やパネル展示が行われ、研究者の説明や開発の苦労話など、普段は聞けない話に大いに盛り上がっていました。今年は中性子の発生源である水銀ターゲットが初めて公開され、その大きさや独創的な形に多くの人が興味深そうに見学していました。中でもマニピュレーターの操作体験は大人も子供も熱中し楽しんでいました。
ハドロン実験施設では今年10月からの実験再開に向けて改造工事が進む実験ホールを写真に収めたり、研究者や日本各地から訪れている大学院生からの詳しい説明に耳を傾けていました。
ニュートリノ実験施設では水色の超伝導電磁石が並ぶビームラインを研究者の説明を受けながら見学していました。また冷凍機室では、大人も子供も超伝導コースターで超伝導の不思議を遊びながら体感していました。