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レーザーとプラズマ加速器研究会、KEKで開催

2010年7月8日

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レーザーとプラズマ加速器研究会の参加者ら

6月30日(水)、1日(木)の2日間、KEKで「レーザーとプラズマ加速器研究会」が開催されました。

KEKでは将来加速器に向けた研究開発を強化するため、具体的な研究開発の検討を開始しました。基礎研究段階にある様々な新技術について検討を行い、今後の研究開発の方向性を定めていきます。今回の研究会は、飛躍的な加速勾配の向上が期待される「レーザー・プラズマ加速技術」について大学、研究所および産業界から51名が参加し、国内外における研究開発の動向や国内の大学・研究所で先行して行われている技術開発の紹介や研究を推進するための協力のあり方などについて、有意義な議論が交わされました。

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研究会の世話人をつとめた野崎光昭教授(左)

レーザー・プラズマ加速とは、レーザーでプラズマの加速構造をつくり荷電粒子を加速するメカニズムのこと。レーザーとプラズマの相互作用によって電子ビームを加速するため、従来の加速器で加速勾配を制限する原因となっている金属表面の絶縁破壊が原理的に起こりません。そのため、実現可能な加速勾配は1メートルあたり約1000億電子ボルトに及びます。これは従来の高周波加速器と比べて千倍も高い加速勾配で「超小型加速器」あるいは「卓上加速器」を可能にする技術として期待されていますが、実用には多くの課題が残っています。

※ 加速勾配
一定の長さで得ることのできる加速エネルギーのこと。加速勾配が高いと、同じ長さの加速器では大きなエネルギーのビームを作り出すことができ、一定のエネルギーのビームを作る場合には加速器の長さが短くて済む。