2011年2月1日
1月28日、「はやぶさ」微粒子が初期分析のためにKEKフォトンファクトリー(PF)に到着しました。本分析の対象となる直径30~100μmほどの岩石質粒子、約40個が運ばれてきました。
微粒子とは不釣り合いなくらいに大きなケースの中には、移送用に特別に設計・制作された金属製の容器が固定されているそうです。微粒子は空気中の酸素に触れると変質する恐れがあるため、この容器内を窒素で満たし、密閉した状態で保存されているのです。
「はやぶさ」搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた微粒子は、JAXAのクリーンルームの中で、非常に細い炭素ファイバーの先端に取り付けられています。その状態を出来るだけ保存するために、このような大きなケースが必要だったのです。
これから2月3日までPFで行われる分析の様子は、「はやぶさ」微粒子分析の特設サイトでもお伝えする予定です。