生徒感想1
この研修を通して、私の科学に対する考え方は、すごく変わりました。なぜなら、とても多くのことを学んだからです。
高エネルギー加速器研究機構では、三つ心に残っていることがあります。
一つ目は、実際にBファクトリーを見学できたことです。事前学習で見た写真よりも、とても迫力があり、思わず立ち尽くしてしまったほどです。私の身長より大きなコイルや何トンもあるマグネットなど、この機械で宇宙誕生の謎などを解明できるのだと思うと、とても興味がわいてきました。私も素粒子がぶつかる瞬間を見てみたいです。また、素粒子が加速器の中を曲がる時に出す放射光が医学や薬学に利用されて、ガンの治療の機械につながっていることを初めて知りました。この他にも、高エネルギーはバイオテクノロジーなど様々な分野との関わりがあり、物事は見る角度によって、たくさんのつながりがあることも学びました。
この施設でもう一つ印象に残っているのは、霧箱を作ったことです。普段全然見えない放射線が霧箱によって見えた時には、とても感動しました。身近にあるタッパーやドライアイスで作れるので、科学までとても身近に感じられて嬉しかったです。未知の世界を覗くことができました。
三つ目は、KEKの研究者の方は皆、すごく楽しそうに仕事をされていたことです。とても難しく、大変な研究なのに、施設の中は笑顔でいっぱいでした。だから、私もこんなふうに自分の好きなやりがいのある仕事をしたいと強く思いました。
今回の研修で、私は自分の中の科学の扉が開き、大きな一歩を踏み出すことができたような気がします。難しいと決めつけていた最先端の技術が、遠い存在ではなくなりました。また、分からないことなどは積極的に質問したり、意見を出すことが大切だと学んだので、学校で実行したいです。
最後に、何も分からなかった私たちに、丁寧に説明をして下さったKEKの皆さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。とても実りの多い研修となりました。KEKで学んだことを忘れず、これからの生活に生かしていこうと思います。
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生徒感想2
2日目の高エネルギー加速器研究機構では、3人の外国人研究者による講義と、1日目と2日目に学んだことの発表会でした。
外国人研究者による講義では、1人目の方はアメリカのバーモントというところから来たフラナガンさんでした。フラナガンさんは、“Bファクトリー”に研究に来ているそうです。何を研究しているかというと、2つの物質をぶつけるときにできる“Bメゾン(B中間子)”の研究を行っているそうです。ビームポジション、ビームサイズモニター、バンチフィードバックという3つの機械を使って研究しているそうです。フラナガンさんはとても簡単なように言っていたけれど難しかったです。
2人目の方は、ジェームズさんというイギリスから来ていた人でした。ジェームズさんは放射光の実験をしていました。放射光を使って原子、分子の構造を調べています。日本にはこの研究をできる施設がたくさんあるから恵まれていると、ジェームズさんは言っていました。ジェームズさんは、年に1、2回ほどカリフォルニアに行っているそうです。それはつくばでは1週間かかる実験がカリフォルニアでは1日で終わってしまうからだそうです。放射光の光子のエネルギーの大きさによって見れるものが違うとも話していました。小さいものを見るためには、どんどん機械を大きくしていかなくてはいけないそうです。
3人目の方は女性で、ミャンマー出身のスースー・ウィンさんでした。ウィンさんはミャンマーからタイの学校に行き、さらにアジア加速器スクール(AAS)で電子蓄積リングの物理と技術のレクチャーと超電導技術の体験学習を受けたそうです。ウィンさんは陽電子が曲がった時にできる光子を壁に当て、その時にできる電子を調べることなどを研究しているそうです。3人の外国から来た研究者の皆さんは、みんな努力家で人間的にもすばらしい人達でした。
発表会では、前日に「20分程度で」と言われていたので、まとめるのが大変でした。1日目と2日目で出た疑問を発表の前に先生方に質問をして、それを踏まえて発表しました。20分と聞いて、最初は長いなあと感じましたが、発表してみると案外短く感じました。2日間の学習によって、自分でも知らないうちにとても多くのことを学び取っていたんだと感じました。
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