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last update:09/10/22  

  2009年10月8日号

  ─ News@KEK ───────────────────────── 2009-10- 8─

毎週木曜日にKEKの研究活動などをご紹介するニュース記事をwebに
掲載しています。どうぞ、ご愛読ください。     KEK広報室

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◆素粒子のダンス  〜 泡箱実験の歴史と自動解析装置 〜 (10月8日)
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KEKの一般公開で、人気を博している企画といえば「霧箱(きりばこ)を作って
みよう」です。今年も200名を超える方に参加いただきました。KEKでは発泡
スチロールを使ったキットを用意し、ドライアイスとアルコールを使って、装置の
中にくくりつけたマントルの糸からでているアルファ線を観察します。この霧箱、
もともとは1894年ころにスコットランド人の科学者で、雲、霧、雨の物理に興味
を持っていたC.T.R.ウィルソン博士によって発明された装置です。この装置の発
明により電気を帯びた粒子(荷電粒子)の通過した跡(軌跡)が目に見えるよう
になり、反応の写真を撮ることもできるようになりました。

その原理は飛行機雲の生成と同じです。KEKの霧箱キットではアルコールの
蒸気をたっぷり含んだ空気をドライアイスで冷やし、アルコールの蒸気が液体
に戻りやすい状態を作っておきます。その過飽和状態にある空気をアルファ線
が通過することで、空気のイオンが生じ、それにアルコールの蒸気が集まりア
ルコールの水滴になります。それが、キツネの尾のようなアルコールの雲とし
て観測され、目に見えないアルファ粒子が通過していった軌跡が見えるのです。

しかし1950年代、原子核や素粒子の研究で加速器が活躍するようになると、
霧箱による観測では対応できなくなってきました。加速器による強いビームに
耐え、2秒に1回といった現象を記録できるようにならなければいかなかった
のです。そこで発明されたのが気体の替わりに液体を使う泡箱(あわばこ)です。

※ 詳しくは、こちらをご覧ください。
 /ja/newskek/2009/sepoct/awabako.html

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■ イベント http://www.kek.jp/ja/event/
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□2009年公開講座(10月17日、31日)
 http://www.kek.jp/koukaikouza/

□ 2009年漫遊いばらきスタンプラリー(4月25日〜11月15日)
 http://www.ibarakiguide.jp/

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◆ お知らせ
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□ 2009年9月7日(月)〜2010年3月末 の期間、KEKコミュニケーションプラザ
 移転及び改装工事のため、展示施設の見学はできません。
 (団体による施設見学ツアーは通常通り受け付けます)
※ 詳しくは、こちらをご覧ください。
 http://www.kek.jp/ja/event/communicationplaza/index.html

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■ 機構長コラム
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□ 国際化はマルチCPUで(9月21日)
 http://www2.kek.jp/proffice/archives/column/

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件名に「news-at-kek配信希望」「news-at-kek配信中止」「news-at-kek問合せ」
とそれぞれ明記の上、proffice@kek.jp までご連絡ください。
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[KEKホームページ] http://www.kek.jp/ [KEK広報室] mailto:proffice@kek.jp
[NEWS-AT-KEKバックナンバー] /ja/newskek/backnumber.html
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〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1
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