素粒子の実験的研究には、加速器が欠かせない。 素粒子実験に使われる加速器には多くの種類がある。加速する素粒子の種類による分類や素粒子を衝突させるタイプによる分類もできるんだけど、これとは別に研究目的にしたがった分類も可能で大きく二つのタイプに分けられるんだ。

一つは、できるだけ高いエネルギーに到達しようとするもので、未踏のエネルギー領域を達成し、新発見の可能性を探求するものなんだ。
もう一つのタイプは、ある程度研究対象をしぼって、できるだけ精密な実験をすることを目的とする加速器で、この場合、加速器にはできるだけ高いビーム強度、つまり、できるだけたくさんの素粒子を加速することが求められるんだ。

新しい加速器は、当然その時の最高技術を投入し建設されるんだけど、それをエネルギーを上げるために注ぐか、強度を上げるために注ぐかの違いがある。

強度を上げるために建設される加速器を通常、「ファクトリー」と呼ぶんだよ!! つまり、Bファクトリーとは、B中間子と呼ばれる素粒子を大量につくる工場ののことなんだ。