2リング・非対称エネルギー・電子・陽電子衝突型加速器![]() |
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大電流の蓄積 |
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結合バンチ不安定性と特殊な高周波加速空洞 バンチが高周波加速空洞中を通過すると、空洞内に高周波電磁場を励起する。空洞中では励起された電磁場はなかなか減衰せず、後続するバンチを振動させることになる。振動が大きくなった後続のバンチは空洞中にさらに強い電磁場を励起することになる。この連鎖によって、ついには、バンチ振動が大きくなり過ぎ、ビームが失われてしまう。この現象を結合バンチ不安定性といい、これを克服することが、大電流を多くのバンチに担わせて蓄積するBファクトリーにおける最重要課題である。 結合バンチ不安定性を抑えるためには、バンチによって励起された高周波電磁場が空洞内に留まらないような空洞を用いればよい。このような空洞を高次モード減衰型高周波空洞という。Bファクトリーにおいては、常伝導と超伝導の2つのタイプの高次モード減衰型空洞を用いる。 |
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衝突点![]() ルミノシティーを大きくするためには衝突点におけるビームの大きさをできるだけ小さくしなければならない。このために、強力なレンズを衝突点にできるだけ近付けて置き、ビームを絞り込む必要がある。Bファクトリーにおいては、超伝導四極電磁石を衝突点から約1mの地点に設置し、必要な絞り込みを行う。このような配置のもとでは、超伝導四極電磁石はほとんどBELLE測定器の内部に位置することになる。 |
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