線形加速器で加速された負の水素イオンは、次に小型のブースター加速器に打ち込まれます。 この時、ごく薄い炭素の膜を通った負の水素イオンはまわりの電子を剥ぎ取られて陽子になります。 この方法でほとんど 100%に近い効率で加速器に陽子を入射できます。 陽子は電磁石の働きによって円形軌道に沿って回り、入射から約 3,000kmの距離を走り最高エネルギーに達します。 円形軌道を回る間に高周波加速装置で加速された陽子は、最終的に約8万回まわって光の速さの75%になります。