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ニュートリノビームライン

 
ニュートリノビームライン ニュートリノ実験用電磁ホーン

KEKは東京大学宇宙線研究所の世界最大のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」と共同で1999年から2004年にかけて「長基線ニュートリノ振動実験」を行いました。

この実験では、実験用電磁ホーンの写真に示されているように陽子加速器から取り出された陽子をアルミニュウムの標的にぶつけ、そこで生まれたパイ中間子が飛行中に崩壊して生み出されるニュートリノを利用しました。

 

ニュートリノビームライン全景

写真の左中央に見える青色屋根の建物(北カウンターホール)から取り出されたビームは、約90度右上部方向に曲げられ、写真の右上部の前置検出器(白い屋根)に達します。

ニュートリノはさらに約250Km離れた岐阜県神岡へと地中をまっすぐに進みます。

ビームラインが北カウンターホールから前置検出器に向かって右下がりに傾斜しているのは地球が球形であるためです。