1987年第56回日本音楽コンクール・ピアノ部門第1位、増沢賞・井口賞受賞。1988年NHK「若い芽のコンサート」に出演。これまでに深沢亮子、高良芳枝、ジェルメーヌ・ムニエの各氏に師事。
東京芸術大学を首席で卒業後、1990年パリ、エコール・ノルマルに留学。第42回ブゾーニ国際ピアノコンクールにて、1位なしの3位入賞。併せてリストエチュード賞受賞。1991年ブダペスト・リスト国際ピアノコンクールにて、2位入賞。1992年エコール・ノルマル卒業。第23回ロン=ティボー国際ピアノコンクールにて第1位受賞。この受賞によって一躍注目を集め、パリを始めヨーロッパ各地及び日本国内でコンサート活動を開始。
ロリン・マゼール、小澤征爾など世界的指揮者に認められ、1994年は、ロリン・マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団(巨匠マゼールと世界のオーケストラシリーズ)小澤征爾指揮新日本フィルと協演。1995年にはマゼール指揮のピッツバーグ交響楽団に招かれ、プロコフィエフの協奏曲第2番を協演。ピッツバーグ・トリビューン紙面で「まるでプロコフィエフが彼女のためにこの曲を書いたようだ」と絶賛を博した。1997年にもマゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団(巨匠マゼールと世界のオーケストラシリーズ)と協演、好評を博している。ベルリン・フィル・ヴィルトゥオーゾ、プラッソン指揮/ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の日本ツアーではソリストを務め、アンサンブル・ウィーン=ベルリンの日本ツアーでも共演者に選ばれている。また、国内の主要オーケストラの定期公演にも次々と登場、1998年には高関健指揮大阪センチュリー交響楽団の定期演奏会でラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」と「ピアノ協奏曲」を弾き、好評を博した。さらに日本全国でのリサイタル、NHK「名曲アルバム」「土曜リサイタル」などの放送出演と、着実に活躍の場を広げている。
2001年3月に岩手と東京において、ラヴェルピアノ独奏作品全曲演奏会、また、2002年12月に東京でメシアン「世の終わりのための四重奏曲」を中心とする室内楽演奏会を、2003年10月にはヴィオラの名手ジェラール・コセとのジョイント・リサイタルを行いいずれも高い評価を得た。2004年は、群馬交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団との共演や、各地リサイタル、室内楽など、2005年9月には、神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会でラヴェルの2つの協奏曲演奏を演奏し、研ぎ澄まされたテクニックと音楽性が高く評価された。2006年1月には中国の武漢交響楽団に日本人としてはじめて招かれ、ベートーヴェン「皇帝」を演奏。現地のマスコミにも大きく取り上げられた。
これまでに、「ラヴェル:ピアノ作品全集I,U」などに加えて、2005年6月に最新版「月光」(アウローラ・クラシカル)をリリースしている。