陽子加速器
[PS Accelerator]
陽子シンクロトロンは、我が国に最初に建設された大型加速器として、昭和52年
(1977年)に実験を開始して以来、高エネルギー物理学をはじめ、中性子、
中間子ビームによる物質科学、陽子線によるがんの治療など、広い分野の研究に
利用されています。
【見どころ】[Things to See]
- 4000万電子ボルトリニアック、5億電子ボルトブースター、
120億電子ボルト主リング加速器のガイドツアー
[Guide Tour of 40MeV Linac,500MeV Booster and 12GeV Main Ring Accelerator]
この陽子加速器は4つの加速器から成り立ち、それぞれの部分で順々に陽子を加速し、
最終的に陽子の速度は光速の99.7%になります。
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▲ 前段加速器(コッククロフトウォルトン型)
- 水素原子に1個の電子のついた負水素イオンを作り、光速の4%まで加速します。
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▲ 線形加速器(リニアック)
- 長さ29m、126個の2分割電極があり、波長1.5mの高周波電場で負水素イオンを
光速の28%まで加速します。
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▲ ブースター
- 直径12mの円形加速器。8個の電磁石で陽子は円軌道を約8万回まわるうちに
高周波電場で光速の75%まで加速されます。負水素イオンはブースター入射時に
電子を剥ぎとられ、陽子ビームとなります。
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▲ 主リング
- 直径108mの円形加速器。48個の偏向電磁石と56個の収束電磁石が並んでいます。
最終的に、陽子は光速の99.7%まで加速されます。
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