陽子加速器関連施設
陽子加速器
場所:地図の3 所要時間:約l5分
- 陽子シンクロトロン加速器は、日本に最初に建設された大型加速器として、
昭和52年(1977年)に実験を開始して以来、高エネルギー物理学をはじめ、中性子、中間子ビームによる物質科学、陽子線によるがんの治療
など、広い分野の研究に利用されています。
【見どころ】
- H−イオン源 -> 75万電子ボルト前段加速器 -> 4000万電子ボルト線形加速器
-> 5億電子ボルトブースター加速器 -> 120億電子ボルト主リング加速器入射部までのガイドツアーを行います。
- この陽子加速器は4つの加速器から成り立ち、それぞれの部分で順々に陽子を加速し、最終的に陽子の速度は光速の99.7%になります。
- 前段加速器(H-イオン源&コッククロフトウォルトン型加速器)
水素原子に1個の電子のついた負水素イオンを作り、光速の4%(750keV)まで加速します。
- 線形加速器(リニアック)
長さ29m、126個の2分割電極があり、波長1.5mの高周波電場で負水素イオンを光速の28%(40MeV)まで加速します。
- ブースター加速器(ブースターリング)
直径12mの円形加速器。負水素イオンはブースター入射時にカーボンフォイルにより電子を2個剥ぎとられ、陽子ビームとなります。8個の電磁石により陽子は円軌道を描き、約8万回まわるうちに高周波電場で光速の75%(500MeV)まで加速されます。
- 主リング
直径108mの円形加速器。48個の偏向電磁石と56個の収束電磁石が並んでいます。最終的に、陽子は光速の99.7%(12GeV)まで加速されます。
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