陽子加速器関連施設
中性子中間子研究施設
場所:
地図
の5 所要時間:約30分
物質(高温超伝導体や生体・高分子)の構造と物性を原子レベルで研究している中性子科学研究施設、ミュオン触媒核融合、物性物理、基礎物理を研究している中間子科学研究施設、陽子線を用いたがん治療の臨床研究を進めている陽子線医学利用研究センター(筑波大学)から構成され、物理学、化学、生物学、医学にわたる輻広い分野の研究を行っています。
■中性子科学研究施設
中性子を利用して、材料科学・物性物理・原子核等の研究が行われています。
毎年約 500人の大学の研究者が中性子散乱実験のためこの施設を利用しています。
写真は、本施設で世界に先がけて明らかにされた高温超伝導物質の結晶構造です。
【見どころ】
冷中性子ビームライン
高分解能粉末中性子回折装置
中性子源模型
■中間子科学研究施設
加速器で大量につくられる素粒子ミュオンを用いて、ミュオンが触媒する核反応による低温核融合の基礎研究や高温超伝導体などの微視的物性研究、次世代の先端ビームである超低速ミュオンビームのレーザーを用いた発生法の研究などが行われています。
【見どころ】
ミュオン触媒核融合
ミュオンスピンを用いた、高温超伝導体や有機磁性体などの先端技術材料の微視的物性の研究
超低速ミュオンの発生と新しい表面科学研究
宇宙線ミュオンと巨体物質の内部探索
極低温下のμSR実験装置
超低速ミュオン発生用レーザー装置
■筑波大学陽子線医学利用研究センター
筑波大学陽子線医学利用研究センターは、1982年以来、陽子線を利用した医学物理・生物学の基礎研究や、陽子線照射によるがん治療の臨床研究を行って来ました。
これらの研究を通じて、陽子線治療の安全性と、特に深部がんの治療に対する有効性が明らかにされました。
この成果に触発されて、日本各地に陽子線治療施設を建設する計画が進行中です。
【見どころ】
陽子線によるがん治療の臨床研究及び医学物理、放射線生物学の研究
垂直陽子線照射室
脳下垂体線腫のCT像
腫瘍を集中照射するための治療計画で得られた線量分布を併記
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