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公開施設詳細

SuperKEKB
SuperKEKB

画像:SuperKEKB加速器
(トンネル入口)/ (一部)

SuperKEKB加速器は、周長3 kmの日本最大の円形加速器かつ日本唯一の衝突型加速器で、衝突性能(ルミノシティ)の世界記録を更新し続けています。
地下11 mにあるSuperKEKB加速器トンネルに実際に入り、各種電磁石・加速空洞・ビームモニタ・真空ポンプなどの装置を、実際に間近でご覧いただけます。
見学コースは約200 mです。車いすの方は、見学コースの途中(3分の1ほど)まで見学いただくことが可能です。

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Belle II測定器・展示室
Belle II Detector・Visitor Corner

イメージ画像:新現象を探せ!Belle II 実験
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新現象を探せ!Belle II実験

Belle II 実験は、宇宙から消えた反物質や暗黒物質の謎を解明するための新たな物理法則の発見を目指し、世界28の国と地域が参加する国際共同プロジェクトです。高さ約8メートルの Belle II 測定器は、SuperKEKB加速器によるビーム衝突から生成される大量の素粒子を高精度で観測します。昨年は工事のため測定器の見学ができませんでしたが、今年は実物をご覧いただけます。展示室では、実際に使用されているセンサー、加速空洞、磁石などの装置を間近で見ることができるほか、Belle II 実験が目指す物理や測定器の仕組み・概要を紹介する映像もご覧いただけます。

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フォトンファクトリー(PF)
Photon Factory(PF)

画像:フォトンファクトリー(PF)
/ (一部)

加速器で加速した電子から放射光を発生させる巨大な光の工場です。今年の一般公開ポスターなどで描かれているのがここです。物質構造科学研究所の4つのビーム(放射光、低速陽電子、中性子、ミュオン)のうち放射光を利用して、物質・生命の構造から機能発現のしくみを明らかにする研究をしています。実験ホール内には放射光X線を使った実験をおこなうビームラインと呼ばれる装置群が約40ヶ所あり、これらビームラインの見学や、研究者による解説などを企画しています。また4つのビームを使った研究の展示も行います。

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フォトンファクトリー(PF)加速器
PF Ring Light Source

画像:フォトンファクトリー(PF)加速器
/ (一部)

放射光X線を発生させる加速器施設を公開しています

加速した電子の方向を曲げると、「放射光」と呼ばれる光が発生します。楕円形で一周187メートルのフォトンファクトリー加速器は、その放射光を発生させる加速器です。研究に使われる放射光を発生させるにはこの加速器が必要で、まさに縁の下の力持ちです。リングから外側に向かう光取り出し口は特徴的です。エレベーターを降りて、分厚いコンクリートの扉を抜ければ日常とはかけ離れた異世界です。強力な永久磁石が整然と連なる高輝度光の発生装置「アンジュレータ」も見所です。

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先端加速器試験施設
Accelerator Test Facility

イメージ画像:先端加速器試験施設
/ (一部)

素粒子物理学分野の国際プロジェクトとして「国際リニアコライダー(ILC)」の建設が検討されています。 ILCでは直線型加速器で加速した電子と陽電子を衝突させ、ヒッグス粒子をはじめとする素粒子の研究を行います。 先端加速器試験棟(ATF)では、ILC のためのナノビーム開発を行っています。 ダンピングリングで世界最高レベルの高品質電子ビームを生成して、最終収束ビームラインで電子ビームをナノメートルスケールまで収束します。

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コンパクトERL
compact ERL

画像:エネルギー回収型線形加速器:コンパクトERL
/ (バス停から建物までの間には、長い坂道があります)

KEKで使うような大型の粒子加速器を動かすにはたくさんの電力が必要ですが、さまざまな省エネ努力もしています。その一つがエネルギー回収型線形加速器です。電子の加速に使ったエネルギーの大半を回収し、次の電子の加速に使うため、消費電力は大幅に下がります。このグリーンな加速器を見られるのは日本でここだけです!加速器の見学だけでなく、おもちゃを使ってその原理を体験いただけます。

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測定器開発テストビームライン
ITDC test beam line

画像:測定器開発テストビームライン
/ (施設内には、一部段差があります)

素粒子の振る舞いを見るための測定器は、特殊なデジタルカメラのようなものです。市販されていない、目的に合わせた世界で一つだけの測定器を開発するため、性質がよくわかっている粒子(ここの場合はあるエネルギーまでの電子)を打ち込み、反応の「写真」をちゃんと撮れるかどうか調べる施設です。見学では、開発中の測定器の性能試験のようすを肌で感じることができます。検出器の展示、運動量選別や収束磁石の動作を説明するパネルやクイズなども行います。

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K2K前置検出器
K2K Front Detector

画像:K2K前置検出器

ニュートリノは謎の多い素粒子です。宇宙に豊富にあり、私たちの体を毎秒数百兆個が通過していますが、私たちは何も感じません。一方で宇宙進化のカギも握っています。その性質を調べる実験の草分け「K2K実験」はKEKで1999年に始まり、重要な成果を生みました。岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデのミニ版ともいえる実験遺構を、特別にライトアップして公開します。科学とアートが交錯する空間をお楽しみください。

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コッククロフト・ウォルトン型加速器
Cockcroft-Walton type accelerator

画像:コッククロフト・ウォルトン型加速器

このレトロな加速器は、1972 年の初運転から30 年以上KEK の先端研究を支えてきました。繰り返し加速する他の加速器と違い、高い電位差によって一気に陽子を加速します。この電位差を作る高電圧発生装置や加速管が一つの建物の中に設置してあり、大きさを体感することができます。KEKの他の加速器との違いを感じてください。
特別企画にて毎正時(10時、11時…16時から5分間、他のお客様を入場制限して独占記念写真撮影会を行います。

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計算科学センター
Computing Research Center

写真:計算科学センター
/ (一部)

KEKの研究を支える大型計算機システムやネットワークを紹介します

KEKで行われている幅広い研究を進めるには、大量のデータを処理しシミュレーションを実行するための大型計算機システムや高速ネットワーク環境が必要です。運用している計算機システムやネットワーク、センターで行っている開発研究について、パネルなどを使って解説しておりますので、ぜひお立ち寄りください。中央計算機見学ツアーを開催します。10:00, 11:00, 13:00, 14:00, 15:00 スタートで30分程度の所要時間になります (車いすでの参加は不可)

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放射線科学センター
Radiation Science Center

画像:放射線科学センター
/ (見学希望の場合は周りのスタッフにお声がけください)

身の回りの放射線と放射線宝探し

私たちの生活環境には、自然由来の放射線が常に存在しています。地球が形成されたときから存在する天然の放射性同位体や宇宙から降り注ぐ宇宙線など、自然放射線の正体について、実際に見て・測る体験を通じて楽しく学ぶことができます。また、放射線測定器を使って微弱な線源入りのカプセルを探す「放射線宝探し」にも挑戦できます。当たりを見つけた方には、放射線科学センター特製のバッジをプレゼントします。

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超伝導低温工学センター
Cryogenics Science Center

画像:超伝導低温工学センター
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KEKで実験に使っている加速器の一部では超伝導技術を使っています。絶対零度近くまで冷やして電気抵抗がゼロになった金属を使うことで、効率のよい加速が可能になります。ここでは世界でもトップクラスの加速器用超伝導磁石の研究開発を行っています。
超伝導を体感できるコースターや模型の展示を通して、超伝導の中身に直接触れ、理解することができます

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機械工学センター
Mechanical Engineering Center

画像:機械工学センター
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KEKの研究に使われるさまざまな実験装置の製作や、その方法の考案、未来の実験装置の研究を行っています。
今年は、加速器とかかわりが深い「真空」に関する体験プログラムをいくつか用意しました。さらに、工作機械のデモンストレーションも予定しています。普段は見られない技術の現場をぜひ体感してください

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桂不動産KEKコミュニケーションプラザ
Katsura Fudosan KEK Communication Plaza

画像:桂不動産KEKコミュニケーションプラザ
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素粒子の世界を体験できる「ワンダークォーク」や加速器の動くしくみを体験できる「波型コースター」、「ボールコースター」など、小さなお子さまでも楽しめる装置をたくさん用意しています。宇宙からやってくる自然放射線を観察できる「霧箱」も人気の装置のひとつ。「霧箱」は加速器で起きた現象を調べる「測定器」という実験装置の基となったもので、これまでにノーベル賞を3つ受賞した装置。宇宙の謎を解くヒッグス粒子の発見につながる研究は霧箱から始まりました。

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