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講義概要

 ヒッグス粒子とは何か?   13:35~14:35


阪村 豊 (高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 助教)

今年7月に欧州原子核研究機構(CERN)のLHC実験において、ヒッグス粒子と思われる新粒子が発見されました。ヒッグス粒子は素粒子の標準理論において唯一未発見だった粒子で、全ての素粒子の質量の起源に関わる素粒子と考えられています。
今回は、質量とは何かというところから始めて自然界における対称性、標準模型の概略、素粒子に質量を与える仕組み、自発的対称性の破れといったことの説明と共にヒッグス粒子とはどんなものかを解説致します。(講義資料



 ATLAS実験: ヒッグス粒子らしき新粒子の発見とこれから  15:00~16:00


長野 邦浩(高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授)

今年7月4日に欧州原子核研究機構(CERN)は「ヒッグス粒子とみられる」新粒子を発見したと発表しました。日本でも数多くの報道がなされましたので、お聞きになった方も多いかも知れません。この発見に至るまでには「巨大な精密機械」である加速器(LHC)と検出器(ATLASやCMS)を長年かけて建設し、めいっぱい性能を引き出して運転してデータを貯め、膨大な量のデータから見つけ出す事が必要でした。
今回の講義ではこの道のり、ヒッグス粒子とみられる粒子がいかにして見つけられたかと今後はどういう測定を目指しているのか、について紹介します。(講義資料


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