講義概要
ミュオンが拓く物質科学 13:35~14:35
門野 良典 (物質構造科学研究所 教授)
ミュオン(ミュー粒子)はその存在自体が謎めいたエキゾチックな素粒子ですが、加速器から得られる量子ビームとして、物質科学に応用され始めて既に40年の歴史があります。この講演では、物質内部で原子が及ぼす微小な磁場を敏感に捉えるミュオン、また水素の軽い同位体としてのミュオンの一面に焦点をあて、ミュオンによる最先端の物質科学をご紹介します。
(講義資料)
素粒子ミュオンに刻まれた宇宙の歴史 15:00~16:00
齊藤 直人(素粒子原子核研究所 教授)
ミュオン(ミュー粒子)の性質を超精密に測定する事で、宇宙の歴史をさかのぼる事ができます。最近のミュオンの測定から、人類が未だ知らない素粒子が存在している可能性が垣間見えています。講演では、究極の精密測定から、我々が住んでいる宇宙の成り立ちを探る最先端科学の現状をご紹介します。
(講義資料)