「なぜ、人類は宇宙に存在しえるのか?
− 対称性のほころびの不思議さ −」

小林・益川理論50周年記念講演会

開催日時 2023年2月18日(土)13:00~

開催場所 一橋大学 一橋講堂

新着情報

  • 2023/03/10 
    みなさまからお寄せいただいた質問を掲載しました。
  • 2023/02/22 
    2月18日(土)「 #小林・益川理論 50周年記念講演会」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。
    講演会の様子は下記リンクからご覧いただけます。
    第一部・講演の部
     https://youtu.be/iOBJsOJBWYA
    第二部・パネルディスカッション
     https://youtu.be/fmqis_zDy94
  • 2023/02/17 
    講演会当日のYoutube視聴用URLは、PeatixアプリまたはPeatixサイトのメッセージ通知にてお知らせしています。
  • 2023/02/10 
    講演会をより楽しんでいただけるよう、小林・益川理論の解説動画を配信中。
    第3弾はこの理論を実証した、KEKのBelle実験のお話です。
    第3弾「Belle実験とBaBar実験」
  • 2023/02/01 YouTubeライブ配信視聴券をお申込み頂いた皆様に本日
    「2/18の配信用URLをお知らせいたします」というタイトルのメールとPeatixアプリにお知らせをお送りしています。
    講演会2日前にも同様の配信をいたします。
  • 2023/02/01 小林・益川理論ってなんだろう?
    第2弾「CP対称性と小林益川理論について」解説動画公開しました。
  • 2023/01/27 講演会をより楽しんでいただくために、「小林・益川理論」の解説動画をお届けします。
    第1弾は 「物質・反物質 について」です。こちらからどうぞ。
  • 2023/01/05 一橋講堂(現地参加)は定員に達しました。
    YouTubeライブ配信は引き続き受け付けています
  • 2022/12/22 Peatixで募集を開始しました。
  • 2022/12/22 ウェブページを公開しました。

この宇宙は138億年前にビッグバンで誕生しました。その時、物質と反対の電荷を持つ反物質が同じだけ生まれたと考えられています。そして、物質と反物質は出会うとエネルギーとなり消滅してしまうことも分かっています。

では、なぜ私たちの宇宙は存在できているのでしょう?

この謎に挑んだ、小林誠・高エネルギー加速器研究機構(KEK)特別栄誉教授と、故・益川敏英・京都大学名誉教授はこの宇宙にはなぜ物質だけが残り、反物質は見当たらないのかという大きな謎に深く関わる理論、「小林・益川理論」を提唱しました。この理論はKEKで行われた実験で実証され、両教授は2008年、ノーベル物理学賞を受賞しました。

論文発表から50年を記念して、第1部では理論提唱当時の様子について小林誠博士がお話します。第2部では、宇宙タレントの黒田有彩さん、QuizKnock須貝駿貴さんを交えてパネルディスカッションを行います。


【開催概要】

ナビゲーター・ファシリテーター
総合司会:黒田有彩氏(宇宙タレント)

プロフィール
兵庫県出身。中学時代のNASA訪問で宇宙の虜に。お茶の水女子大学理学部物理学科卒業。国の審議会委員からYouTuberまで幅広い顔を持ち、宇宙の魅力を届ける。13年ぶりに行われるJAXA宇宙飛行士選抜試験に挑む。YouTube「宇宙タレント黒田有彩--ウーチュー部--」は必見。

須貝駿貴氏(QuizKnock)

プロフィール
東京大学大学院総合文化研究科後期博士課程修了。「ナイスガイの須貝です」が決めゼリフ。2017年よりQuizKnockに参加し、現在は主にYouTube動画に出演している。国立科学博物館認定サイエンスコミュニケーターで、視聴者と一緒に電子工作やプログラミングをする「須貝と作れるようになるLIVE」など、科学関連の企画が得意。


講演プログラム

第1部 講演

「小林・益川理論とは何か?そして、これから」

大栗博司・東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)機構長、カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授

「小林・益川理論を実証した日本の実験」

山内正則・高エネルギー加速器研究機構(KEK)機構長

小林・益川理論ができるまで/若い世代に向けてのメッセージ

小林誠・KEK特別栄誉教授、名古屋大学特別教授 2008年ノーベル賞物理学賞受賞


休憩20分

第2部 パネルディスカッション

~次世代に向けて~

QuizKnock 須貝駿貴氏、宇宙タレント黒田有彩氏をファシリテーターに、講演者3名と現場で活躍する研究者を交えてパネルディスカッションをおこないます。

パネリスト
小林誠博士
(KEK特別栄誉教授、名古屋大学特別教授)

プロフィール
専門は素粒子物理学。名古屋大学大学院理学研究科にて学位を取得。その後、京都大学助手、高エネルギー物理学研究所教授を経て、2003年KEK素粒子原子核研究所所長、2008年KEK特別栄誉教授となる。2008年、「クォークが自然界に少なくとも3世代以上あることを予言する、対称性の破れの起源の発見」により、益川敏英氏とともにノーベル物理学賞を受賞。同年に文化勲章を受章。他、受賞多数。

大栗博司博士
(東京大学Kavli IPMU機構長、カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授)

プロフィール
東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長、カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授および理論物理学研究所所長、アスペン物理学センター理事長。京都大学修士課程卒業、東京大学理学博士。シカゴ大学助教授、京都大学助教授、カリフォルニア大学バークレイ校教授などを経て現職。理論物理学の業績に対し、紫綬褒章、仁科記念賞、アメリカ数学会アイゼンバッド賞、など受賞多数。科学解説書に対し、講談社科学出版賞受賞。

山内正則博士
(KEK機構長)

プロフィール
高エネルギー加速器研究機構機構長。東京大学大学院博士課程修了、高エネルギー物理学研究所(現KEK)助手、同助教授。1999年KEK素粒子原子核研究所教授。同研究所の所長を経た後、2015年より現職。「B中間子におけるCP非保存の発見」で第一回折戸周治賞受賞。スロベニア国家功労勲章受章。

市川温子博士
(東北大学 大学院理学研究科 教授)

プロフィール
東北大学大学院理学研究科物理学専攻教授。専門は、素粒子、特にニュートリノに関する実験研究。茨城県東海村にあるJ-PARC加速器でニュートリノを生成し、約300キロメートル離れた岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデ検出器で測定するT2K実験の実験代表を2019年から務めている。その他、新しい検出器の開発を進めている。最近の趣味は猫動画の鑑賞とDIY。

中浜優博士
(KEK素粒子原子核研究所 准教授)

プロフィール
高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所准教授、量子場計測システム国際拠点主任研究員。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。その後、フランス線形加速器研究所研究員、CERN研究員、名古屋大学准教授を経て、2021年より現職。


問合せ先

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会場までのアクセス

  • 〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センター内
  • 東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線 神保町駅(A8・A9 出口)徒歩4分
  • 東京メトロ東西線 竹橋駅(1b 出口)徒歩4分

【主催】高エネルギー加速器研究機構
【共催】京都大学基礎物理学研究所、名古屋大学素粒子宇宙起源研究所