KEK TOP >> 日本語ページ >> 環境放射線の測定結果 >> 空気中の放射能の測定結果
2011年3月28日
高エネルギー加速器研究機構
つくば市にある高エネルギー加速器研究機構は国立環境研究所と、2011年3月15日から3月17日にかけて、つくば市における空気中の放射性物質の種類と濃度の測定を4回実施しました。
検出された主要な核種はヨウ素—131(半減期8.02日)、テルル—132(半減期3.204日)およびその娘核種のヨウ素—132(半減期2.295 時間)である。
今回の報告では、詳細な核種分析の結果を報告する。分析に時間をかけた結果、寄与の小さい核種が認知された。
3月16日午後からの試料は、それまでに比べて約2 ケタ低い濃度になっており、3月16日午後以降、放射性物質の南下が起こっていないことを示している。
高エネルギー加速器研究機構は引き続き測定を継続し、正確なデータの公表に 努めていきます。
採取期間:2011年3月15日14:39—3月15日17:34
採取空気量:105 立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素—131 | 3.0×10-5 |
テルル—132 | 2.0×10-5 |
セシウム—134 | |
セシウム—136 | |
セシウム—137 | |
テルル—129m | |
ヨウ素—133 | |
テクネチウム—99m※2 |
15日に採取した試料の再解析を行ったところ、上記測定値の解析において数値入力ミスがあったことが判明しました。
詳しくは報告(6)をご覧ください。
採取期間:2011年3月15日17:48—3月16日8:48
採取空気量:540 立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素—131 | 2.1×10-5 |
テルル—132 | 4.9×10-6 |
セシウム—134 | 6.6×10-7 |
セシウム—136 | 1.1×10-7 |
セシウム—137 | 6.5×10-7 |
テルル—129m | 1.2×10-6 |
ヨウ素—133 | 1.3×10-6 |
テクネチウム—99m※2 | 3.7×10-8 |
採取期間:2011年3月16日9:08—3月16日17:08
採取空気量:288 立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素—131 | 3.2×10-5 |
テルル—132 | 3.0×10-6 |
セシウム—134 | 5.2×10-7 |
セシウム—136 | 7.9×10-8 |
セシウム—137 | 5.0×10-7 |
テルル—129m | 9.0×10-7 |
ヨウ素—133 | 3.6×10-7 |
テクネチウム—99m※2 | 2.0×10-8 |
採取期間:2011年3月16日17:21—3月17日9:21
採取空気量:576 立米
核種 | 濃度(Bq/cm3※1) |
ヨウ素—131 | 2.7×10-7 |
テルル—132 | 7.8×10-9 |
セシウム—134 | 2.9×10-9 |
セシウム—136 | 検出せず※3 |
セシウム—137 | 2.1×10-9 |
テルル—129m | 検出せず |
ヨウ素—133 | 6.5×10-9 |
テクネチウム—99m※2 | 9.9×10-9 |
※1 1Bq/cm3(1立方cmあたり1ベクレル):1ベクレルは1秒間に1回の割合で放射性崩壊がおこることを意味する。
※2 テクネチウム-99mはモリブデン-99との放射平衡によって生じる同位体であるため、サンプル採取から計測までの経過時間に応じて測定値が変化する。
※3 [訂正] 記事初出時、セシウム-136は「3.9×10-8」と表記しておりましたが、これはデータの転記ミスで、実際には検出しておりませんでした。訂正してお詫びします。(3/28 17:00)
【連絡先】 KEK広報室 TEL:029-879-6047
mailto:proffice@kek.jp
HIGH ENERGY ACCELERATOR RESEARCH ORGANIZATION, KEK
1-1 Oho, Tsukuba, Ibaraki 305-0801 Japan
Copyright (C) KEK. All Rights Reserved.