QandA
理系女子キャンプ開催時に参加者より質問事項を挙げてもらい、講師等が回答をしております。
当日に、いただきましたすべての質問にお答え出来るわけではありません。
以下には、2016年開催時のQ&Aの一部を掲載しております。
質問への回答
先生方に質問
- 理系に進んでよかったと思うことは何ですか?
- 自然界で皆に共通に成り立って再現性があるものを正しい法則として認める、
というものの見方がすっきりしていてよいと思います。
- 科学リテラシーを自然に身につけられたこと。科学リテラシーは、何らかの
意思決定をする際に、科学的知識や科学的な考え方で結論を導く能力で、理系文系問わず、文化的な生活を送るために
万人に必要なスキルだと思っています。
- DNAが傷つく前に防ぐ方法は?
-
いいポイントです!放射線などによってDNAが傷つく原因の一つが細胞内に発生する活性酸素です。ですので、少しでも
細胞内の活性酸素を少なくしてあげれば、DNAに傷がつくのを防ぐことができます。現在、多くの抗酸化剤など、
活性酸素を阻害する物質によるDNA損傷からの防護が研究されています。
- 南極で他の研究者との交流はありますか?年間何日くらい南極に滞在しますか?
- 南極の夏は世界各国から様々な研究者が集まっていて、他分野の人向けのセミナーなども開催されます。
夏は大体一か月から2か月くらいの滞在になります。越冬隊の人たちは、10か月くらいは滞在します。
- 高校生のうちにしておいたほうがよいことは何かありますか?
- 学校の勉強や受験勉強はいずれにしろやりますよね。それ以外には、体を鍛えること、いろいろな本を読むこと、
一緒に勉強する友達を作ること、友達と協力して企画を運営すること、どれも後で役に立ちます。
- 高校生での勉強は役に立ったことはあるか?
- 英語は受験勉強のときに語彙や文法が鍛えられたと思いますし、物理も力学や電磁気学は高校の履修内容で
概念を正しくつかんでいたら、それをベクトル解析のような少し高級な数学的表現で書き直すことがほとんどであったという経験からすると、
非常に役に立ったと思います。
- 役に立ちます。今もときどき高校の教科書を参考にすることがあります。
- 留学するにあたって言葉や文化など様々な壁があったと思うのですが、どんなことが辛くて、それをどのように乗り越えてきましたか?
- 私たちの時代は、日本の学校ではプレゼンテーションやディベートなど、自分の意見を発表したり、他の人と議論する
トレーニングをしてきませんでした。初めて国際会議に参加したときに、アメリカ在住の日本人研究者に、日本人の欠点としてそのことを
指摘されたときに、もう追いつけない気がして、ショックを受けました。それに関しては今も乗り越えていないのですが、何かで追いつけなければ、その他のことでは追い越せばいいのかな、
と今では思っています。