2018
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研究者という仕事・研究生活についての質問
昨日の(一日目)ポスターセッション、今日の(二日目)の講義を通して思ったのですが、理系の研究者が使うノートパソコンはMacノートが多いのですか。
フランスでの研究経験はありませんが、英国・米国に比べると、女性研究者の数が圧倒的に少ないです。また米国ではさまざまな国から研究者が集まっていて、米国で一旗揚げたいという野望を抱いている人が多いです。途上国や共産主義の国から来ている人は研究で業績をあげて、なんとか米国の市民権を獲得して移住したいと思っている人もたくさんいます。つまり、研究の業績に人生そのものがかかっているような人が集まっています。そのぶん研究者間の競争が激しいです。
大学院に進んだ方が就職に有利なんですか?(どこかの企業で開発・研究したい場合)
一般企業に就職したほうが生涯賃金は多いと思います。
ポスドクなど任期のある職(年限があってその後は別の職を探して移らなければならない)のうちは、職そのものが変わりますし、職を移るたびに引越しなどでお金がかかりあまり安定していません。そのかわり、企業で働くことと比べると自分の好きな時間に好きな仕事ができるので、そこがトレードオフになっていると思います。
大学や研究所で常勤の研究職に就いた後、あるいは企業の技術職や研究職に就いた後は、世間並みの給料がもらえると思ってもらって構いません。博士号を取得してその状態になるまでにいくらか時間がかかることが少なくないのは事実ですが、自然科学の研究に関する能力と経験を持つ人がポジションを得る助けになるよう、企業でのインターンシップの機会を紹介するなどの取り組みも行われるようになっています。
英語を高校時代に頑張ればよかったという声が多かったと思います(一日目のお話)。どのくらいの英語力があったら良かったと思いますか。
待遇(給料や労働条件など)は男性と同等ですが、専門的な仕事を持つ女性が少ないため、誤解されたり、無神経ことを言われたりすることはあるかもしれません。それにも負けずに好きな仕事を追求してほしいです。
評価や待遇は基本的には男女の別なく、能力と業績によります。女性研究者の方が少数である分野は少なくないので、女性でないと気づかない不便な点などがあるのに私が男であるために見逃していることはあるかもしれませんが、それについてはご勘弁を。
あえて挙げるなら、受け身にならずに主体的に社会とかかわることかなと思います。
性別を問わず厳しい批判に耐えなくてはいけない場面で、女性であることを理由に庇護を求めるなどの、人間としてずるい立ち居振る舞いをしないことかと思います。でもずるいことをしてはいけないのは男性も同じですよね。
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