初めまして!わたしは今、博士課程二年に在籍して、「ソフトマター物理」という、物理の中でも比較的新しい分野の研究をしています。
具体的には、滴の融合だったり、泡の破裂、ゴム材料の引き延ばしにかかる力…等々、身近な現象をより詳細に扱った研究です。こんなにも身近なものでも未だ解明されていないことがたくさんあるんだ、ということが不思議でこの分野を選びました。楽しいことばかりではないですが、新しい法則が見つけられるかも…⁉という気持ちをもとに、研究室のメンバーにも助けられながら、日々研究を行っています。
大学に入ったら実際物理学科ってどんなことをするの?高校でやっていた物理とどう違うの?など、わからないこと、知りたいこと等何でも聞いてください!この場を通して、高校生のみなさんが大学での勉強・研究に具体的なイメージを持って、進路選択できるようになれば幸いです。
物質を構成する最も基本的な粒子は素粒子と呼ばれ、その大きさは100京分の1 m以下であることが分かっています。
そのような小さなものを”観る"ことは、肉眼では不可能であり、大きなエネルギーが必要になります。
私は、”加速器"という巨大な装置を使って、粒子を光速近くまで加速させ、衝突させることによって、高エネルギー環境を作り出し、素粒子の性質を調べています。
高校生の頃に、研究者から話を聞いたり、実際に実験施設を見学して、最先端の科学に触れることは、今後の進路選択において、とても参考になると思います。
このキャンプを通して、みなさんに少しでも科学の楽しさを伝えられるように頑張ります!
皆さんは物質と聞いて何を思い浮かべますか。私たち全てを含む宇宙は何からできているのか。それを人間の手によって作り出した巨大な実験装置、加速器を使って解き明かそうとしているのが高エネルギー物理学です。加速器を用い、重い原子核同士を高いエネルギーで衝突させると、QGPと呼ばれる初期宇宙に存在していた状態を再現することができます。私は実験で得られたビックデータを用いQGPについて研究することで、初期宇宙の解明や新物理探索に挑戦しています。
自分がどんなことに興味があるのか、どんな女性になりたいか、将来を不安に思うことがあるかもしれません。ですが、大学は希望に満ちた素晴らしい場所です!
皆さんにとって大学生活や研究が楽しみになれるよう、サポートできればと思います。
洗剤、インク、乳液、マヨネーズ、これらに共通して含まれるものは何でしょう? 答えは”界面活性剤”です。界面活性剤は1つの分子に水、油それぞれになじみやすい構造を有するため、汚れ(油)をとりこんで落としたり、水分と油分を混ぜ合わせたりすることができ、幅広い産業分野で使われています。私が扱っているのは、その中でも特に洗濯用洗剤に応用されるような界面活性剤です。分子構造が異なる界面活性剤の水溶液中での様々な物性を実験によって調べ、その構造が洗浄力にどう影響しているのかを研究しています。
高校生の皆さんには、「理系の専門的な実験や研究について興味はあるけれど、実際はどんなことをしているのだろう?」と疑問に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。この機会を通して少しでも具体的なイメージをつかみ、将来選択の参考にしていただければ嬉しいです。気になることがあれば、ぜひ何でも聞いてくださいね!
加速器を用いて複数の素粒子から構成された複合粒子を生成し,それと核子(陽子や中性子)間の相互作用を調べています.
検出器開発からデータ解析まで研究室の枠を越え,国内大,海外大,施設職員をはじめとする多くの方々と協力しあってひとつの実験を遂行します.苦労は多いけれど,やりがいのある価値あるお仕事だとつくづく感じます.
とりあえず理系に興味を持った皆さん.
そのきっかけは何ですか?星を見るのが好きだから?生き物に触れたり植物を愛でるのがなんとなく好きだから?はたまた数学オタク?
「理系」へ進む理由は十人十色.絶対にまったく同じ理由でその世界に入る人などいません.
皆さんはこれからもっとたくさんのことを吸収して,経験して,迷うことがあると思う.
でも,自分の「好き」は忘れずに持ち続けましょう.いつかそれが皆さんを導いてくれるときが必ず訪れます.
身の回りの原子核は陽子と中性子で構成されていることが知られています。 しかしどのようにして陽子や中性子がお互いにくっついているのか、未だ詳しい事は解明されていません。 私のグループでは原子核について理解を深めるべく、陽子や中性子の間に働く三体核力という力について実験を通して研究しています。
高校生の頃は数学が好きで理系に進むことを決めました。
今は物理実験の研究室に所属していて、楽しい研究生活を送っています。
自分のこれまでの経験が少しでもみなさんのお役に立てればと思っています。
みなさんとお会いすること、楽しみにしています。