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弦幾何と弦理論の非摂動論的定式化 (in Japanese)

  • PLACE Kenkyu-Honkan 1F, Meeting Room 1

弦幾何、つまり、相互作用を含めた超弦の集合、その位相、チャート、計量を定義する。弦位相空間上の漸近的な軌跡の集合はターゲット多様体中の超リーマン面のモジュライを正しく再現する。弦幾何に基づいてゲージ場と結合するアインシュタイン-ヒルベルト作用を定式化し、弦空間上の位相、計量、ゲージ場について足し上げる事によって、超弦理論を非摂動論的に定義する。この理論は背景(ターゲット空間を含む)に依存しない。理論は弦多様体上の一般座標変換対称性の一部として超対称性を持つ。T双対も一般座標変換対称性の一部である。結果、IIA超弦と IIB超弦の違いは弦多様体上でどの座標系を選ぶかである。弦多様体においてDブレーンとOプレーンがある配位をとる場合はSO(32) I型超弦との違いも同様である。この一つの理論において摂動論的真空を表す背景を固定し、その周りの揺らぎから、IIA、IIB、SO(32) I型超弦の全オーダーの摂動論的散乱振幅を超モジュライを含めて導出する。理論は、粒子だけでなく時空の点も、ミクロに観測すると弦が観測されることを予言する。つまり、この理論は粒子と時空を統一する。新しい概念の説明のため黒板を用いて日本語で行う。


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