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世論力学:数理的な政治社会学の試み(日本語 in Japanese)

  • PLACE 研究本館3Fセミナールーム Kenkyu Honkan 3F Seminar Room

多数決は生物社会の集団的意思決定における遍在的な原理であり、人類の民主主義社会もその一例である。民主主義な多数決には、その単純な見かけとは裏腹ないくつかの「逆理」が知られていて、少数ながら強い影響力を振るう利益団体の存在、冷笑的反対派が既存優越派の補完勢力となる事象、などがいたるところで観察されるのである。われわれは社会集団における多数派の形成を、スピン・モデルに範をとって数理物理学の枠組みに載せてモデル化した理論、「世論力学」を発展させた。このモデルが「多数決民主主義の実態」を、諸逆理を含めて、よく記述している様子を解説する。


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