KEK史料室談話会は、2017年度より年2~3回を目安に開催しております。毎回講師を招いて有意義な意見交換ができる場を目指しています。機構外の方も参加可能です(無料、要事前申込み)。
  開催は不定期のため、日程が決まりしだい当室ホームページでお知らせしています。
  開催案内を希望される方は、当室までご連絡ください。開催が決まり次第、毎回案内を送付させて頂きます。

*掲載している講演資料については、許可なく転載・頒布はご遠慮ください。



第7回KEK史料室談話会
テーマ:「数理科学の発展を基礎づけた物理数学の巨匠たち」
講  師:藤田 宏 氏(東京大学 名誉教授)
日  時:2019年10月23日(水) 14:00~15:30
会  場:KEKつくばキャンパス 研究本館3F 322号室

要旨:
  数学と諸科学との連携を大事にする数理科学の推進運動が日本では前世紀の半ばに初めて盛り上がりを見せた。 その運動は東大では弥永昌吉、京大では秋月康夫を筆頭に数学者主導であったが、理工学系の研究者の多くが協力した。 東大物理学科には山内恭彦、今井功、高橋秀俊、加藤敏夫などの数理物理学の俊英が集まり、 具体的な推進を行うとともに方法論的な見識をもってその後に様々な広がりを示す数理科学の基盤的役割に指針を与えた。
  その所以を、講演者の数理科学の方法論についての持論「概念と方法が応用数理の主柱である」に基づいて考察したい。さらに、講演者自身が関数解析の手法によって非線形問題に数理科学的に取り組んだ体験、また、身を以って感じ取った数理科学・応用数理の日本スクールの発展のウネリを、人の繋がりの妙について感じたことを語っていただく。そこでの目玉は、物理数学の人材育成・伝統止揚の実を挙げ、全国的な盛り上がりの原点となった「寺澤寛一創設の‘物理数学’の拠点、力学教室」の回想である。

会議とセミナー: https://www.kek.jp/ja/Conference/2019/10/23/1400/00.html




第6回KEK史料室談話会
テーマ:「CP対称性の破れを探索するB中間子Factory実現への歩み」
講  師:三田 一郎 氏 (名古屋大学 名誉教授)
日  時:2019年7月17日(水) 13:30~15:00
会  場:KEKつくばキャンパス 4号館1F セミナーホール

今回の史料室談話会は、三田一郎氏(名古屋大学 名誉教授)を招いて、B-factory加速器実現までなどのお話をしていただきました。

会議とセミナー: https://www.kek.jp/ja/Conference/2019/07/17/1329/



第5回KEK史料室談話会
テーマ:「科学と社会 — 50年を振り返って」
講  師:村上 陽一郎 氏 (東京大学・国際基督教大学 名誉教授)
日  時:2019年3月27日 14:30~16:30
会  場:KEKつくばキャンパス 研究本館 1階 会議室1

会議とセミナー: https://www.kek.jp/ja/Conference/2019/03/27/1430/


第4回KEK史料室談話会
日  時:2018年9月7日(金) 15:00~18:00
会  場:KEKつくばキャンパス 研究本館 1階 会議室1


15:00~16:30
テーマ:「山川健次郎と日本の科学・教育の文化」
講  師:東 善郎 氏 (上智大学)

要旨:
 「日本最初の近代物理学者、山川健次郎は戊辰戦争の会津白虎隊の生き残りであった。十七歳になるまで九九を知らなかったという健次郎は、維新後渡米し、Yale University を卒業した。そして日本人として最初の東大物理学科教授となり、後には東京帝国大学総長、京都帝国大学総長、九州帝国大学総長を歴任した。しかしながら彼の生涯を通じて精神の根本的な拠り所は、誇り高き会津武士としてのidentityであった。武士道精神が西洋合理主義と折り合いをつけながら当時の科学研究の発達に少なからざる役割をはたしたことは注目に値する。今回、時代を代表する人物として山川健次郎に焦点をあてるが評伝ではなく当時の日本の科学文化全般について考え、また現代の状況との比較も試みたい。」


16:30~18:00
テーマ:「廣重徹の科学批判とその周辺」
講  師:岡本 拓司 氏 (東京大学)

要旨:
 「科学史家の廣重徹には、科学(物理学)は思想的な挑戦を伴いつつ進展すべきであるとの理解があり、これを動機として物理学から科学史へと研究の途を転じながらも、同時代の研究者、とくに原子核・素粒子領域の物理学者との対話にも積極的に臨んでいた。廣重の科学批判の概要を、同時代の物理学者の反応と合わせて紹介・分析する。」

会議とセミナー: https://www.kek.jp/ja/Conference/2018/09/07/1500/



第3回KEK史料室談話会
テーマ:「原子核物理学の黎明 -大戦前と大戦中の京大の研究を中心に-」
講  師:政池 明 氏 (京都大学 名誉教授)
日  時:2018年5月23日 14:30~16:00
会  場:KEKつくばキャンパス 研究本館 1階 会議室1

資  料:「原子核物理学の黎明 -大戦前と大戦中の京大の研究を中心に-」(PDF)
会議とセミナー: http://www.kek.jp/ja/Conference/2018/05/23/0933/
・ 案内ちらし



第2回KEK史料室談話会
テーマ:「 江戸時代後期の日本の天文学 」
講  師:上原 貞治 氏 (KEK 素粒子原子核研究所)
日  時:2018年2月8日 13:30~14:30
会  場:KEKつくばキャンパス 研究本館 3階 セミナー室(321・322室)

資  料:「 江戸時代後期の日本の天文学 ~太陽系天文学が科学観を変えた時代~ 」(PDF)
会議とセミナー:https://www.kek.jp/ja/Conference/2018/02/08/1407/



第1回KEK史料室談話会
テーマ:「 状態和の形成:デバイとプランクの統計力学 」
講  師:稲葉 肇 氏 (慶應義塾大学)
日  時:2017年9月29日 15:30~16:30
会  場:KEKつくばキャンパス 研究本館1階 会議室1

資  料:「 状態和の形成:デバイとプランクの統計力学 」(PDF)
会議とセミナー:https://www.kek.jp/ja/Conference/2017/09/29/1308/